6月21日にukkaがいよいよメジャーシングルデビューをはたす。曲名は「wonder little love」。昨年11月、ミニアルバム『青春小節』でテイチクレコードからメジャーデビューしているが、シングルはこれが初。
〇ukka「wonder little love」Music Video[YouTube]
アイドルがCDを出すのは当たり前、と思われているかもしれないが、このご時世、メジャーデビューとなるとなかなかハードルが高い。だからこそ、このタイミングでのリリースというところに大きな価値がすでにあるのだ。
ukkaとして活動をスタートしてから、まだ3年半。しかし、かつての名称『桜エビ~ず』からカウントすると、キャリアはすでに8年。2025年には結成10周年という大きなターニングポイントを迎える。ここからの2年間を追っていったら、きっとドラマティックで面白いはず。まだukkaに出会っていない方に、この記事を通して少しでも“彼女たちならではの魅力”が伝われば幸いだ。
ukkaのステージからは“青春”を感じとってもらえる(葵るり)
今回登場する結城りなと葵るりは2021年9月に加入したばかり。つまり、ukkaとはどういうアイドルグループなのかを知ったうえで入ってきている。
「入る前はカッコいいイメージが強かったです。アイドルってステージでハチャメチャでわちゃわちゃしていて、それが魅力のひとつだと思うんですけど、ukkaはいい意味でアイドルすぎないステージだなって。
でも、実際にukkaに入って楽屋やレッスンのときのメンバーを見たら、わちゃわちゃしているんですよ(笑)。かわいいだけじゃなく、ちょっとヌケてるな、みたいな部分も、アハハハ! もう、そのギャップに萌えましたね。メンバーの私でさえそうなんですから、ファンの方はukkaのことを深く知れば知るほど好きになると思います」
ニコニコしながら、そう語ってくれたのは結城りな。ここに掲載された写真を見て、彼女が気になったという方は、ぜひライブやリリースイベントに足を運んで動く『結城りな』を目撃していただきたい。写真よりキュートさは劇的に加速する。
しかし、メンバーがメンバーにギャップ萌えする、それも後輩が先輩に萌える、というのは、なかなか素敵な現象ではないか。わちゃわちゃできないんじゃなくて、それをあえて武器にせず、シンプルに魅せるステージを前面に打ち出すのがukka。これは大きなポイントである。
たしかにukkaのステージは、他のアイドルと比べて、かなりシンプルだ。よく〇〇みたいなアイドル、と別のグループにたとえて説明することがあるけれど、ukkaの場合、それは難しい。似ている存在がいないからだ。
唯一無二。
ひょっとしたら、それは新しく入ってくるファンにとって、ちょっとだけ高いハードルになるのかも知れないが、そのハードルさえ越えてしまえば、相当、クセになる存在だと思う。なにを隠そう、筆者もクセにハマりかけている。あまり見たことのないタイプのステージなので、「もっと見たい、もっと知りたい」という欲求が高まってきてしまうのだ。
「ukkaのステージからは“青春”を感じとってもらえるんじゃないかな、と思います。大人の方が見たら、きっと、懐かしいなぁ~ってなるんだろうし、リアルタイムで青春の世代は、そう、コレコレ! と感じてもらえる。これから青春を迎えるよって子たちにも、なんかいいなぁ~って憧れてもらえるんじゃないかな」
そう解説してくれた葵るりは、いわゆる『スタダ顔』。アイドルというより女優さんっぽい雰囲気も垣間見える。今回の撮影でも、とにかく“動”の結城りなに対し、葵るりは“静”の印象。このコントラストはなかなか面白かった。
人間、歳を重ねていくと青春という言葉が面映(おもは)ゆくなってくるものだが、葵るりの話を聞いていたら、なるほどな、と合点がいった。
老若男女問わず、誰もが必ず青春という季節を味わってきた。世代は違えど、ここだけは共通項である。そしてukkaのライブに行けば、彼女たちの独特の世界観で青春が表現されていくから、面映ゆさを感じることなく、スーっとその世界に入っていくことができた。青春というキーワードは、じつに強い。