選手たちのぶつかり合う音まで観客席に聞こえる
ということで、この日は15時から「東京国際大VS大東文化大」、そして18時からの「流通経済大VS平成国際大」の2試合を観戦しました。
大学サッカーは同一会場で2試合行われることが多いため、1枚のチケットで2試合見れるというのが魅力のひとつです。
ただし、このRKUフットボールフィールドはスタジアムではなく大学のグラウンドなのでチケットも無料。(ホームページに記載されているスタジアム以外の会場は無料で見られます)
ちなみに、この日は隣のBグラウンドでも試合をしていたため、場合によっては隣の盛り上がりを聞いて、試合中にそっちに移動することも可能なのです。
もう夏フェスじゃん。一足先に龍ケ崎で夏始めさせてもらっちゃってますわ!
観客席からの距離感はこんな感じ。
近いんです。選手たちのぶつかる音、指示の声、ケンカ、全部聞こえます。Jリーグだとメインスタンドの最前列はなかなか座れないですから。その点、大学サッカーは最高ですよ。
これが4年前なら、この距離でドリブルしているのは三笘選手ですよ。魅力的すぎますね。
第1試合の東京国際大(関東リーグ1部)VS大東文化大学(東京都リーグ1部)は、カテゴリーでいえば1部と4部相当になるので、かなり大きな差があります。
東京国際大は14年前くらいから強化を始めたため、僕が埼玉1部リーグでやっていたときには同じカテゴリーでよく試合をしていました。
当時、こっちは同期10人なのに対し、向こうは100人入部という「そりゃ勝てるかい!」という力の入れ方で、どんどんと大学サッカー界を駆け上がっていき、今では関東1部リーグの強豪です。
一方の大東文化大は、大学サッカーをやっていた僕ですらあまり印象がありません。特段、力を入れているイメージもありませんでした。
そんな2チーム試合ですが、会場に到着すると僕の遅刻のせいで見られなかった開始数分で東京国際大が先制していました。
これは順当な試合展開になるのか……と予感をさせる状況でしたが、そこから後半途中まで試合を支配したのは大東文化大。
CB2枚含め、全員が相手のプレスを剥がせる。そして立ち位置の良さがあり、ゲームーメーカーの10番・田中征吾選手の技術がピッチ上で際立って高く、東京国際大に思うようなプレーをさせません。
そして、徐々に押し込んでいくと、前半34分に同点ゴールが決まります。
ニアの深い位置に入ったクロスボールを受けた選手が、ペナルティエリア角のあたりへ組み立て直すためにバックパス。ゴール前を固めようと戻る東京国際。
しかしそれを完全に欺き、ゴール正面やや左、19メートルほどの位置へ平行のパスを転がすと、ゆっくりとボールはバイタルエリアを横断します。
そこにするすると上がって来た左サイドバック杉崎選手が左足でしっかりミートした完璧なミドルシュート!
ぽっかりと空いた、しかし決して至近距離ではないゴール隅へ丁寧にライナー性のミドルシュートを蹴り込む。
サイドバックが一撃で仕留めるんだから痺れます!(サッカーサイトの記事のようになってすみません。でも、この情報社会においてこの試合のレポは見当たらなかったので、貴重な情報ということで大目に見ていただけたら。また、重ね重ね申し訳ないのですが、こんな熱量で書くつもりが当初なかったので、アシストが誰かとか全く把握できてないです)
改めて驚き! 大東文化大、めちゃくちゃ強いじゃないか!!
調べたところ東京1部リーグでは首位。しかも、スタメン全員が3~4年生。これはもしかして黄金期を見ることができているのではないだろうか……。
個々に関しては10番の田中選手含め、名前で検索しても高校時代までの実績はほとんど出てこないような選手が多いですが、大学でも努力して、人知れず咲いた大輪の花を見つけられたような気持ちになりました。
「このサッカーがもっと多くの人に見つかってほしい」
と、すでに大学サッカーの虜!!
さて、ここから試合がどうなったのか。それは……来週へ続きます!(文字数の関係で)
※この下に試合結果がわかる動画を載せておりますが、すがやさんのレポート付きで試合の行方を楽しみたい方は、来週の後編更新までしばらくお待ちください!
〇第12回関東大学サッカートーナメント大会 3回戦 大東文化大学 vs 東京国際大学