線画から彩色まで20時間以上かかることも

高野:気になったんですけど、オレンジだったら赤のグループに入ると思うんですけど、大きく分けると何グループくらいになるんですか。

Mika:私、好きな色が赤、青、黄色(緑)で、いわゆる色の三原色って言われているもので、その色から混ぜることによってどんな色も自在に作ることができるんですね。日本のコンテンツだと、機動戦士ガンダムでも使われているキーカラーで。世界中でこの色パターンは使われているので、人間が原始的に好きな色なんだろうなって。

高野:そうなんですね。大体じゃあ3グループに分類をされて。緑はどうですか。

Mika:緑、お好きなんですか。

高野:緑好きなんです(笑)。

Mika:緑、いいですよね。私も10代、20代の頃は赤とか青とかわかりやすく感情の動く色が好きだったんですけど、最近は緑いいなって思い始めて。緑をうまく使いこなせると、なんだろう、テクニカルといいますか、、1段階表現上がったなって思ったりします。

 

高野:ありがとうございます。緑いいですよね(笑)。ひとつの作品を描くのに時間はどのくらいかかるんですか。

Mika:日にもよるんですけど、時間がどんどんかかるようになっていっていて。ラフから作って、線画から彩色まで20時間以上かかることも多くて。前は結構早くて10時間とかで描けたんですけど、どんどん描きこむようになっていって、今はそれぐらいかかります。

高野:特に時間かかる部分はどのようなところなんですか。

Mika:彩色がいちばん時間がかかって。ラフはアイデアが思いつかないと描けなかったりはするんですけど、思いついたら結構スパッとすぐ描けちゃうんですね。逆に線画っていうのは何度も描きたい線っていうのがあるんで、それを表現するために機械的に描いていくんですけど、彩色っていうのが一番、最後の完成度を決めるっていうところなので。そこがすごく難しいです。

高野:最近の作品は確かにさらに細かいイメージですよね。

Mika:どんどん細かくなっていっているんですよね。もう、止められなくなって(笑)。イラストのサイズもどんどん1mとか2mとかで描くようになっていて、とにかく大きい。逆に、もうシンプルにしようって自分でテーマを決めて、目標立てて、できる限りスーッと描いてだけで終わりにするみたいなのを意識する時もあります。

高野:シンプルこそ勇気が要りそう。

Mika:ですよね。シンプルなのって逆に難しいんです。強い意思で挑む必要がある。

高野:これを描きたいなって思う瞬間ってどういう時なんですか。

Mika:2つのパターンがありますかね。これ表現したい!って思うときは本当に大雑把なラフだったりをアイデアスケッチとして残す。あと文字でも。最初テキストベースで何かアイデアを出すことも多くて、思いついたものはすぐに言葉としてセリフのような形でメモに残すようにしています。なのでスケッチ先行型と、テキスト先行型がありますね。

高野:今はクライアントワークとプライベート、どのくらいの割合で描かれているんですか。

Mika:ちょっと前までは趣味でも絵を描くのが好きなんで、趣味の時間が3割ぐらいあったんですけど、いまは1割あるかないかくらいになってしまっていて。なんとかその時間を増やそうとしているところです。

高野:毎日,描かれているんですか。お休みとかは決めていたりされるんですか。

Mika:ずっとフリーランスで絵を描いているので会社で働いた経験がないんです。なので、ちゃんとこの時間に起きて、何時から働いて何時までっていう時間の決まりごとが全然なくて。境界線が揺らいでいるというか、今日ダメだってなったらもうそのまま描かないとかもありますし。でも今だ!ってなったらずっと夜中まで描き続けるみたいな感じで。描けないときは描けなさすぎて壮大な逃避としたりするけど、描くと決めたら1週間ずっとぶっ続けで描いてたりです。

高野:なかなか自分でスケジューリングとか考えてやるのって大変ですよね。

Mika:ほんとに。高野さんは普段はやっぱりスケジュールは細かく決められているんですか。マネージャーさんとかからその都度、連絡がきますか?

高野:自分の場合は仕事内容によって本当に不定期で。毎回全然違うんですよ。自分も現場じゃないこと、例えば絵を描かなきゃいけないとかあるとしたら、何時からやるぞって決めるのはちょっと難しくて。

Mika:ですよね。わかる!

高野:今日できそうだって時に、集中してやることしかできないかなと。

Mika:そうですよね。共感ポイントがあって嬉しいです!(笑)。自分のテリトリーとか自宅というかそういう場所で自分で動かなきゃとなると、なおさら気合い入れないと。

次回の『お訪ねアトリエ』は、2026年4月17日(金)更新予定です。お楽しみに!!


 
 
プロフィール
高野洸(たかの あきら)
2009年、NHK教育の人気番組「天才てれびくんMAX」の全国オーディションで選ばれた5人でDream5を結成。妖怪ウォッチのエンディング「ようかい体操第一」が話題となり、2014年にはレコード大賞・紅白歌合戦に出演。2016年のグループ活動終了後は、ミュージカル「ROCK MUSICAL BLEACH」主演や「刀剣乱舞」(膝丸役)、「ヒプノシスマイク」(山田一郎役)、舞台「キングダム」(信役)、舞台「WAR BRIDE―アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン―」などに出演し、俳優として活躍。音楽活動では2019年に「LOVE STORY」でソロデビュー。2024年、2025年には、<高野洸 5th Anniversary Live Tour 「mile」~2nd mile~>を開催し、LINE CUBE SHIBUYAにてファイナルを迎えるなど音楽面でも精力的に活動している。2026年2月14日からライブツアー<AKIRA TAKANO LIVE TOUR 2026 MODE ON>が全国8会場で行われる。
X(旧Twitter):@AKIRAT_official 
Instagram:@akira_takano_official
プロフィール
 
Mika Pikazo
東京都生まれ。 高校卒業後、南米の映像技術や広告デザイン、音楽に興味を持ち、約2年半ブラジルへ移住。 その後帰国しイラストレーターとして活動をスタート。その鮮やかな色彩感覚、魅力的なキャラクターデザインで注目を集め、現在は幅広いジャンル、数々の作品のアートワークを手がけている。
X(旧Twitter):@MikaPikaZo
Instagram:@mika_pikazo_mpz