「ビールに枝豆」は最強の組み合わせだった

お酒は低GI食なので、カロリーにさえ気を付ければ問題はない、としました。では、お酒のつまみに何をセレクトすべきかを考えてみましょう。

結論から言うと、つまみは豆類に限る――そう私は考えています。

そうです、枝豆で十分です。大豆には、免疫力をアップさせるイソフラボンが入っていますし、納豆には動脈硬化を防止するポリアミンが豊富に含まれています。どうせお酒を飲むなら、ちょっと身体にいいものをつまみにすれば、飲酒の罪悪感も少しは減るのではないでしょうか。

また、豆類でも加工品である豆腐は、消化吸収率が92~98%と非常に高い数字になります。では、それぞれの豆類の栄養バランスを見ていきましょう。

納豆:200(総カロリー)/16.5(タンパク質)/10(脂質)/12.1(炭水化物)/6.7(食物繊維)
乾燥大豆:417(総カロリー)/35.3(タンパク質)/19(脂質)/28.2(炭水化物)/17.1(食物繊維)
ゆで大豆:180(総カロリー)/16.0(タンパク質)/6(脂質)/9.7(炭水化物)/7(食物繊維)
絹ごし豆腐:56(総カロリー)/4.9(タンパク質)/3(脂質)/2(炭水化物)/0.3(食物繊維)
※100gあたり

豆腐は、豆の真ん中の部分を濾(こ)して作ることから、すべての数値が他の半分以下になり、食物繊維に至ってはないに等しい数値です。

つまり「大豆がいい」というわけではなく「大豆の皮の部分がいい」ということですね。皮を取ってから加工をすると、カロリーもタンパク質もここまで減ってしまうので、豆類を食べるなら、丸ごと食べなくてはいけません。

そう考えると、お酒のつまみにはミックスナッツなどが最高です。サラリーマンたるもの、おしゃれに野菜スティックよりは枝豆にしましょう(笑)。

▲「ビールに枝豆」は最強の組み合わせだった イメージ:PIXTA

豆腐には、イソフラボンが入っているうえに吸収もいいのですが、酒飲みの男性が必要とする食物繊維が足りません。しかしカロリーが少ないので、逆にいうと、女性にはおすすめの食品と言えるでしょう。

※本記事は、今津嘉宏:著『115歳が見えてくる“ちょい足し"健康法』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。