薄毛は治療が可能です――。これまでは遺伝だと諦めてしまっていた薄毛ですが、現在の医学では、お薬による治療ができるようになりました。「AGAスキンクリニック」新宿駅前院・院長の西垣匠医師に「毛生え効果」はいつから? 個人輸入は危険? 全部聞いてみました。

※編集部より:今回のインタビューは「三密」を徹底的に避けて行いました。

2回目以降は来院ナシ! リモート診療も可能

新保 AGAの治療は、お薬の処方によって行うということですが、効果を実感するまでにどれくらいかかるものでしょうか?

西垣 個人差はありますが、2~3ヶ月ほどでうぶ毛が生え始めたり、抜け毛が減ってくるなどの効果を、実感し始める方が多いようです。体質によって、お薬の効き方も変わってきますので、早い方だと1ヶ月ほどで効果を感じられている場合もあるようです。

新保 まだはっきりとは薄毛の症状が現れていなくても、予防の意味で治療を受けることもできるのでしょうか。

西垣 家系的に薄毛の方が多く、将来が心配だということで受診されるケースはありますね。基本的には受診された時点で、まったく薄毛の症状がないのであれば、治療はおすすめはしていません。

それでも、予防の意味も込めて、治療をしたいという方には、ご希望に添った形で治療のご提案を行います。

新保 コロナの影響で、患者さんが減少するようなことはありましたか。

西垣 やはり緊急事態宣言が出されている時期は、感染リスクを避けて通院を見送る患者さんもいらっしゃいました。ただ、自粛期間中に、薄毛が気になり始めた方もいらっしゃって、現在は宣言前よりたくさんのご相談をいただいています。

また、感染症拡大防止のため外出を控えている方や、定期的な通院が難しい方にも、ご利用いただけるリモート診療も始めました。飲み薬などはご自身で、ご自宅で管理していただいています。ただ、体調面はご自身では分からないところもあると思いますので、ビデオ通話で直接患者さんのお顔を見て、体調面に問題ないか、副作用が出ていないか、効果の実感はどうかなど、いくつか質問をして経過をみていくという形で行っています。

新保 一度も来院しないでも良いのでしょうか。

西垣 最初の1回は、血液検査やお薬の説明がありますので、必ずご来院いただいておりますが、それ以降のご来院は不要です。

新保 それはありがたいと思われる方もいらっしゃるでしょうね。

▲この状況下でリモート診療に対応しているのはありがたい