角田は“ちょうどよくできない”

――公演について詳しくお伺いしたいのですが、タイトルの『ヤな塩梅』は、どういう意味合いでつけられたんでしょうか?

飯塚 『ヤな塩梅』は、いい塩梅の逆で「ちょうどよくできない」っていう意味。毎回タイトルは、東京03に漂っているキーワードを抽出してつけるんです。今回は、まさに角田さんが本当に“ちょうどよくできない”人で(笑)。角田さんからインスパイアされてつけました。

角田 う~ん、本当にできないんですよねぇ。いい塩梅に(笑)。いろんな場面でヤな塩梅にしてると思います。

飯塚 びっくりするくらい本当にできないんですよ! 例えばライブだったら、アドリブをやりすぎちゃう。僕たちもお客さんも、みんな飽きているのにやめないっていう(笑)。

角田 これは……まさにヤな塩梅ですね……(笑)。

▲東京03の大ボケ担当、角田晃広さん

飯塚 いつまでやってんだ!っていうくらい、ず~っと続けるんですよ。それで「あそこのアドリブ長いよ」っていうと、今度は全くやらなくなるんです。もっとうまいことやってよ!って。これが何にしても、そうなんですよ。

豊本 0か100か(笑)。

角田 常々、思われていたんでしょうね。こいつ、ヤな塩梅だなって。だからある意味、告白的な意味合いですよね。おいお前、こういうところあるぞっていう(笑)。

飯塚 でもいいタイトルだと思うんですよね。角田さんにタトゥー彫って欲しいくらい。肩に『ヤな塩梅』って。

角田 俺はこういうやつだ! って?

▲「ヤな塩梅」エピソードを暴露される角田さん

――ライブの内容も、タイトルのエッセンスがちりばめられていて、とても面白かったです。東京03さんは、コント間やOPの映像もすごく凝っていると評判です。

飯塚 ネタ間のVTRだったり、曲の歌詞は作家のオークラがやってくれていて、すごく助かってます。でも今回はそこまで予算がないのに、けっこう凝って作っていて。ボクシングリングがあったり、ドローンを飛ばして撮影したりして、お金ない!って言ってんのに(笑)。

角田 毎回凝っているので、どんどん機材もいいやつになっていくんですよ。

豊本 いつもすごいよね。