テクニカルライター・田中拓也の『人生変えちゃうアプリ!』。今回ご紹介する「Relive(リライブ)アプリ」は、サイクリングや登山、ハイキングなどの記録を3Dで残すことができ、通った道が「見える」アプリ。楽しい思い出をアニメーションで見返すことができます。
難しい操作なしで3Dアニメーションを作成
サイクリングやランニングでトラッキングアプリを利用している人は多いでしょう。走行距離や時間、ペースなどを記録でき、日々のトレーニングに重宝します。しかし数字とルートが表示されるだけなので、見返すと意外に味気なく感じるものです。そこでおすすめしたいのが「Reliveアプリ」(以下、Relive)です。
Reliveは、トラッキングアプリです。ほかのトラッキングアプリと違うのは、動画の作成機能を持っていることです。GPSデータで記録したトラッキングデータをもとに、俯瞰の地図データと組み合わせてアニメーションを作成できます。アニメーションには写真などを挿入でき、まるでテレビなどの中継画像のようです。
作ったアニメーションは独自のサーバーで公開されますが、SNSなどでシェアすることで、友達とも簡単に共有できます。
Reliveの使い方は、運動の開始と同時に「開始」ボタンを押すだけです。ほかのトラッキングツールと何も変わりません。トラッキング中は、地図が表示されて、ルートが青い線で表示されます。画面の下のほうに、距離と時間、現在のペース(km/h)が表示されています。
アクティビティ中にカメラを使って撮影することもできます。撮影した写真は動画に挿入できるので、思い出として残すのに好都合です。
運動を止めたあとは「終了」ボタンをタップしてアクティビティを終了します。動画を作成するには「Relive動画を作成する」というボタンをタップして、アクティビティの名前や種類を設定し、Moment(写真)を確認するだけです。アプリから撮影しなかった写真もここで追加できます。
注意したいのは無料版は、一度作った動画を修正できないことです。写真をあとで除いたり、追加したりできないので、しっかり確認しておく必要があります。またBGMを付けるのも有料版(1ヶ月あたり800円)のみのサービスになっています。
「作成」をタップして数十分もすると通知が届きます。「フィード」を開いて動画を再生してみましょう。ほかのトラッキングツールと違って、実際に移動行程が目に見えるように再生されます。InstagramやFacebookなどにも簡単に投稿できるので、同行者とシェアして楽しむのにもってこいでしょう。
トレーニングアプリとの連携もできる
Reliveは単独でログを作成することができますが、ほかのトラッキングツールと連携させて、そこからデータを取ってくることもできます。「Apple Health」や「Garmin Coonect」「Polar Flow」などと連携でき、Apple Watchやスマートウォッチを利用している場合でも、スムーズにデータを受け取れます。
また「Runkeeper」や「adidas Running」といったトラッキングアプリと連携することも可能です。パーソナルトレーナー機能を利用することで、目標を達成しながらReliveで動画を作成し、あとで見返せます。
一般的にReliveだけを利用しているユーザーは少ないでしょうし、普段利用しているスマートウォッチや、トラッキングアプリを利用してアクティビティを作れるのはとても便利です。
「Relive」は無味乾燥になりがちなトレーニングを、楽しく記録できるアプリです。単独での利用もでき、無料でも基本のアニメーションは作成できるので、登山やサイクリングなどのアクティビティはもちろん、街歩きや旅行などのレクリエーションを記録するツールとしてもおすすめです。