息の合ったしゃべくり漫才で「M-1グランプリ」では2018・19・20年と3年連続ファイナリストとなった見取り図(盛山晋太郎[写真左]・リリー[写真右])。ツッコミの盛山晋太郎とボケのリリーの小気味いい会話のやりとりは、バラエティー番組などでも存分に発揮されている。
この連載では、歯に衣着せぬ発言を恐れない2人に、“男がかっこいいと思う男とは?”というお題のもと、自由気ままに語ってもらう。更に、イラストも描いてかるたを作る!
――今回は「よ」でお願いします。
リリー 「よ」ってむずいな。
――「よ」のつくもの、なんでしょう?
盛 山 あかん。何喋ってもサッカー、野球、ラッパー出てきますわ。
――「よ」のつく人、物で男前なもの…。
盛 山 弱火どう? 弱火。弱火って、だいぶ料理のスキル問われると思うんですよ。
――そうですね。
盛 山 強火は大胆なんでね、男が好む中華料理とか強火ですけど、弱火って凄い繊細な料理が多いと思う。
――煮込み系ですかね?
盛 山 煮付けとかも。そう考えると、弱火を使いこなしてる人かっこいいですね。料理をわかってるというか。なんでも強くしたがるんでね、僕らは。あ、吉野家とか。
リリー あー。
盛 山 かっこよくないですか。牛丼と言えばじゃないですか。
――たしかに。
リリー 4年に一度とかね。ワールドカップ、オリンピック。4年に一度輝ける人。凄いプレッシャーだと思うんですよ。それをはねのけて。
盛 山 横綱!
リリー たしかに横綱は凄いな。
盛 山 横綱は品行方正を問われたうえで強くなくちゃいけない。こんなかっこいいことないですよね。
――モンゴル出身の力士が強いですよね。
盛 山 そう。何年もモンゴル続いてますよ。日馬富士、白鵬もモンゴルで、朝青龍も。横綱かっこいいですよ。
――そう簡単には、なれないですからね。
盛 山 心技体が必要ですからね。
リリー 四番打者。
盛 山 また野球の話になってきてるって(笑)。ずっと読売ジャイアンツって言おうとしてましたけど。
――あー、たしかに「よ」にピッタリですね。
盛 山 絶対似てる話、前もしましたよね。読売ジャイアンツの四番打者はかっこいいんちゃいます?
――そうですね。セットで(笑)。
盛 山 あんなもうかっこいい。横綱と一緒ですよ。巨人の四番って。よそのチームの四番とまたちゃいますから。松井秀樹、王貞治と続いてまして。
――選ばれしジャイアンツの四番ですね。
リリー 四駆(車)似合う人。
――たしかに。車が好きな人ですね。
盛 山 たまーに街中で女性で四駆乗ってる人もいるよな。
リリー いるな。
盛 山 あれかっこいいっすわ。女性で四駆乗るって、凄い芯がありそうじゃないですか。運転に自信がないと、なかなかでっかいの乗れないと思います。
――無理ですね。特に都会の道路は怖くて走れないですね。
盛 山 四駆かっこいいな。ゲレンデ(メルセデス・ベンツのGクラス)とか、いつか乗りたいです。ハマーとかもね。
リリー 昔、お母さんランクル(ランドクルーザー)乗ってましたよ。
盛 山 マジで都会にはいらないですからね。四駆は。
――そうですね。山道走る人向けですね。
盛 山 余裕のある男。
リリー あーなるほどね。
――大事ですね。
盛 山 余裕ある人ほどモテてる気がします。お金も仕事も安定してくる30代男子がモテるのかなあ。あ、横取り。
リリー 横取りを防ぐ奴。
――どういう状況ですか?(笑)
盛 山 昔、パチンコ屋に1人で並んでて、5人ぐらいのグループに順番を横取りされたんです。
――グループで来られたら怖いですね。
盛 山 むちゃむちゃ言いましたよ。むちゃ口論なった末、譲りました。腹たって。
――怖いですね。
盛 山 よ、鎧は?
リリー あー、鎧かっこいいね。
盛 山 東洋の鎧も西洋の鎧もかっこいいですね。
リリー たしかにな。鎧かっこいいのなんでやろ?
盛 山 ヨーロッパだと甲冑のイメージあるやん。生地ないと全部覆ってる鎧。あれって理にかなってるんかな? 動きにくそう。戦国時代の肩と腰あたりだけ鎧で守られてる方が動きやすそうな気もするけど。
リリー 顔に槍とかきても防げるってこと?
――西洋の鎧は、顔までガードされてますよね。
盛 山 敵に斬られたら終わりでしょう。
――そうですね。逆に動けなさそうですね。