息の合ったしゃべくり漫才で「M-1グランプリ」では2018・19年と２年連続ファイナリストとなった見取り図(盛山晋太郎［写真左］・リリー［写真右］)。ツッコミの盛山晋太郎とボケのリリーの小気味いい会話のやりとりは、バラエティー番組などでも存分に発揮されている。

この連載では、歯に衣着せぬ発言を恐れない２人に、“男がかっこいいと思う男とは？”というお題のもと、自由気ままに語ってもらう。更に、イラストも描いてかるたを作る！

――今回は「て」でお願いします。

リリー　テクニシャン。なんでもテクニックある人は努力してますからね。なんでもサッカーでも。

盛　山　もうやめよ！　テクニシャンって言われてドキッてしたんよ。サッカー、ラッパー、なんやったっけ？　林。この３つ、ほんまやめよ、俺、最近見直したんですよ、過去の記事。マジで“同じやろ”言うような話しかしてなかったんで。これちょっとよくないんじゃない。違う角度攻めてみよう。

リリー　手塚治虫。

盛　山　あーそういうのいい。

リリー　漫画界のパイオニア。

――たしかに。

盛　山　しかもレオ(『ジャングル大帝』)とか、『火の鳥』とか。あれめっちゃ奥深いって。

リリー　たしかに、めっちゃおもろい。あ、天才。アインシュタインとか。

盛　山　天才ねー。天才と呼ばれたいもんですね。

――天才って、なかなかいないですよね。

リリー　たしかにね。天才も結局、努力してるでしょうしね。

盛　山　手柄。手柄をあげるやつ。

リリー　結果出したやつ。

盛　山　あと、鉄壁ね、鉄壁。

リリー　あー、カテナチオ※1。

盛　山　サッカーで言うなって(笑)。かっこいいですねー。その落とせない城もそうですし、サッカーで言ったらイタリア代表のカテナチオという守備もそうなんですけど、堅い、とにかく鉄壁。女性でもそうですよ。なかなかそういうことをさせてくれない鉄壁な女性。

リリー　難攻不落のほうが…。

――あー、かっこいいという意味でも。

盛　山　はい。自分持ってるなって。男なんて全員安いんでね。

――全員ですか？(笑)

盛　山　ほんとに安いです、男って基本。…手加減。手加減できるやつ。

――手加減をしないやつじゃなくてですか？(笑)

盛　山　「俺、手加減なしでいってもいいですか」っいうセリフは、一度は言ってみたい。

――どこで言うんですか？(笑)

盛　山　喧嘩とか。

リリー　常にフルパワーやからな、俺ら。

――(笑)。

盛　山　あ、天体観測は？

リリー　星はね、いつまで経っても。

盛　山　ロマンですから。なぜ望遠鏡を覗きたくなるかというとロマンが詰まってるんでね、天体観測に。

リリー　わからないものには興味がある。

――最近また月に行きましたよね、一般の企業のロケットで。

リリー　あー、野口(聡一)さん。

盛　山　このペースでいくと2022年に、もう１人の日本人が行くんですよ。23年にも行くんで、日本人めちゃめちゃ優秀なんですよね、宇宙飛行士として。

リリー　へぇー。

盛　山　宇宙ステーションって、10人も入れないんですけど、その数人の中に２～３年後、日本人が２人いるっていう。凄いですよ、ほんまに。

――凄いですね。

リリー　テレビ作った男達は？

盛　山　テレビ作った人、誰なんやろ？

リリー　まちゃあき(堺正章)さんとかその世代の…。

盛　山　あー、そういうこと、テレビって日本のバラエティー？

リリー　テレビ番組を作った。欽ちゃん(萩本欽一)とか。