なぜ韓国の人たちは極端な主張をするのか

日韓併合について、何が悪いと開き直る人もいますが、やはり強い圧力をかけて併合したわけですから、申し訳ないことだと思います。

しかし「どうすればよかったのか?」といわれても、なかなか知恵が出ないのも事実なのです。いわば、過剰防衛だったというのが公平な見方なのでしょう。

というのは当時、韓国の外交が稚拙で独立国のままにしておけば、世界平和に害になると英米なども併合を支持したのです。

それでは、過去においても現在においても、韓国の外交や世論のどこが困るかというと、以下のように集約できると思うのです。

1.過去も現在も繰り返される国書受け取り拒否や告げ口外交のように、外交儀礼を無視した「無礼」な対応。明治初年の征韓論などに至った経緯を見ればわかります。

2.竹島上陸など鬱憤ばらしの「目先の成功」を優先させること。北朝鮮がアメリカや日本との会談をしばしばキャンセルするのだって、そうとしか説明できないのです。

3.政治家が「国益より自己利益」優先を平気ですること。李氏朝鮮における大院君と閔妃の対立など、自分の立場をよくするためなら、どこの国にでもくっつきました。

4.媚びると図に乗るが、徹底して強く出ると弱い一種の「へつらい」です。中国はそのあたりよくわかってTHAAD(Terminal High Altitude Area Defense missile)配備問題でも、5倍返しくらいの懲罰を与えたが、日本は甘いのです。金正恩が文在寅に気の毒になるほど無礼な言葉を使うのも、そこなのです。日本人的な謙譲の徳など通用しません。

5.「嘘や無謀さへの甘さ」で、無茶をして失敗しても社会的に糾弾されないこと。ES細胞問題でノーベル賞かとまでいわれた黄禹錫博士の研究成果捏造にもあまり強い批判はされず、奇妙なことに同情までみられます。自衛隊機レーダー照射事件の言い訳もそうです。

▲竹島の位置 出典:ウィキメディア・コモンズ

こうした特異性を前提にして、被害が少ないように上手に賢く立ち回るしかないのです。馬鹿らしいから聞き流すか、厳しくお灸を据えるか、硬軟取り混ぜれば良いのです。

こういう指摘は手厳しすぎると言われる方もおられると思いますが、韓国人とは、個人でも激しい言葉のやりとりに応じて、言いたいこと言った方が仲良くなれると思うのです。

しかし、それにしても身勝手な主張に、リベラルだとか進歩的とか自称する日本人が同調したり妙な理解を示したりするのは、半島の人々に誤ったメッセージになるので本当に困ったことだと思います。

リベラルだとか左翼であることは、インターナショナルな普遍性をもつ思想を奉じているはずです。私は、無定見に韓国の国粋主義に媚びる人たちを「変態右翼」というべきだと思います

ともかく、韓国人は個人の能力については、日本人より優れていることが多いと思います。自己主張の強さがプラスに出る芸能人やベンチャー企業家では、特にそれがいい方向に働きます。友人としても情が厚いと思います。しかし集団としてまとまるのが苦手ですから、なかなか国を相手にしているとやりにくいのです。