アメフラっシにとってZeppという大舞台で初の単独ライブとなった『Wings and Winds』は、大きな感動と興奮そして反応を巻き起こした。実際にライブ閉幕後、SNSを中心に彼女たちのパフォーマンスを絶賛する声が多く見受けられた。あいにく当日は豪雨となったが、まさに「幸せの雨を降らせた」といっても過言ではないだろう。現場で目撃した人も、会場に足を運べなかった人も、NewsCrunchの記事でアメフラっシの“テイクオフ”を共有してほしい。
純粋なパフォーマンスで勝負することを選んだアメフラっシ
3月21日(日)、東京・Zepp Hanedaにてアメフラっシにとって2021年初の単独ライブとなる『Wings and Winds』が開催された。
もともとは2月28日に開催されるはずだったのだが、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて、急きょ、3週間の延期となっていたこのライブ。まさにメンバーにとっても、ファンにとっても待望のステージだったのだが、この日の都心はまさかの荒天。雨だけならまだしも、断片的に横殴りの強風が叩きつけ、傘すらさすことが困難という春の嵐状態。幸いにも交通網が大きく乱れることはなく、定刻通りのスタートとなったが、まさかライブ当日にこんなヒヤヒヤ感を味わうことになろうとは!
いくらグループ名がアメフラっシで、ライブタイトルに『Winds』が入っているからといって、わざわざ雨と風が会場を直撃しなくても……良くも悪くも2021年のアメフラっシはドラマティックすぎる!
公演は昼の部『Wings』と夜の部『Winds』の2部構成。披露される楽曲はほぼ同じなのだが、セットリストの組み方や客席との距離感の取り方などが異なっていた。いわゆるサプライズ発表などはなく、ただただパフォーマンスのみで、お客さんに満足を届けることを目標としたシンプルな王道ライブとなった。
とはいっても、アメフラっシにとっては過去最大のキャパを誇る会場でのライブ。オープニングから華麗に飛び交うレーザービームでの光の演出は、これまでの彼女たちにはないスケール感だった。長く応援してきているファンにとっては、一生忘れることのできない「晴れ舞台」となったことだろう。
はじめてのZepp。リハーサルの段階でメンバーは「広い……」「天井が高い……」と、その会場の大きさに気圧されていた。Zepp Hanedaは2020年にオープンしたばかりの会場なので、メンバーは観客としても訪れたことがなく、この日、初めて足を踏み入れた。ステージから見る会場の全景はたしかに大きく、メンバーが圧倒されるのもよくわかる。だが、いざ本番の幕が上がるとその緊張感は一瞬で吹き飛んだ。
広い会場がたくさんのファンで埋まり、この日から発売された新しいペンライトのオレンジの光が彩られた。このオレンジのペンライトは羽田でのライブということで、空港で使用される誘導灯をイメージしたものなのだが、まさにファンがアメフラっシの4人の気持ちをライブモードへと誘導してくれたのだ。