10代の少女達を、世界で通用するパフォーマンス集団に育成するプロジェクトとして注目されている「少女歌劇団ミモザーヌ」。新しい形のライヴ・エンターテインメントを模索する彼女たちの夏公演『Romance~恋するように』が、いよいよ8月に東京・大阪で開催される。
長引くコロナ禍により、リモートでのレッスンを余儀なくされるなど、思うように活動できない日々が続いたメンバーたちだが、今回、観客を入れての公演は初めてとあって、一同、公演成功にかける思いはひとしおだ。
総合演出を担当するのは『サクラ大戦』シリーズでおなじみのマルチクリエイター・広井王子氏。脇を固めるコーチングスタッフも、日本を代表するコンテンポラリーダンスカンパニー『コンドルズ』の古賀剛氏をはじめ、世界のエンタメ界で活躍する一流の布陣だけに期待は高まる。
ミモザーヌの活動期間は「20歳まで」と決められているため、限られた月日の中で精一杯良い作品を作ろうとひたむきに努力する少女達の成長物語も魅力の一つ。一瞬一瞬に思いを込めて力を尽くす彼女たちのきらめきにぜひ触れてほしい。
ミモザーヌに入って自分が好きだと思えるようになりました
――ミモザーヌの夏公演『Romance~恋するように』が8月に迫ってきましたが、準備は進んでいますか?
ゆきね はい。コロナの影響があったので、当初はずっとおうちでリモートレッスンをやってたんですけど、今、少しずつ集まって練習できる機会も増えて、みんなで8月の公演に向けて頑張っています。
――取り組みのなかで難しいなと思うことはありますか?
ゆきね 難しいというより、大変だなと感じることはありますね。歌や踊りのクオリティを上げることはもちろんなんですけど、精神面を保つこととか。正直、コロナの影響でモチベーションが下がりそうになってしまったこともあるので。
――実際、どんな風に精神状態を保っているんですか?
ゆきね 私はとにかく自分らしさ……自分を作らずにいることを心がけています。もともとは「自分が他人からどう見られてるかな」とか「どうしたらよく思ってもらえるかな」って考えてから行動してしまうところがあったんですけど、最近は自分の気持ちや直感に正直に行動できるようになったと思います。その結果、積極的にもなれたかな。
広井さんにも「ゆきねは入った当初は、存在に気がつかないくらいに影が薄かった」って言われてたんですけど、最近は見てもらえるようになったし、選抜メンバーに選んでいただいたりもしてもらえるようになりました。ミモザーヌに入ってから、自分がずいぶん変わったなと感じてます。
――ミモザーヌには才能を持った仲間たちがたくさんいますが、そのなかで頭一つ抜けるためには何が必要だと思いますか?
ゆきね 努力だけは惜しまないようにしようと思ってます。毎日、自主練は絶対欠かさずにやるって決めていて。発声と体幹の基礎レッスン、リズムトレーニングとかターンの練習とか、学校から帰ってきてから必ずするようにしています。
――自分とひたすら向き合うことで成長できますね。
ゆきね はい。ダンスとか歌とか、技術面でも成長させてもらえたと思うんですけど、それが上達するとともに、自分のことも肯定してあげられるようになりました。自分に自信が持てるようになったし、自分が好きだなって思えるようにもなったと思います。
――自分のチャームポイント、アピールポイントはどこだと思いますか?
ゆきね チャームポイントは、毎回ヘアメイクさんに言ってもらえるんですけど、自分のまつげが長いことかな(照)。アピールポイントは何事にも明るく取り組むというか。あまり落ち込んだりすることがなくて、能天気なのか深く悩むことがなく、常にワクワクしてることです。