息の合ったしゃべくり漫才で「M-1グランプリ」では2018・19・20年と3年連続ファイナリストとなった見取り図(盛山晋太郎[写真左]・リリー[写真右])。ツッコミの盛山晋太郎とボケのリリーの小気味いい会話のやりとりは、バラエティー番組などでも存分に発揮されている。

この連載では、歯に衣着せぬ発言を恐れない2人に、“男がかっこいいと思う男とは?”というお題のもと、自由気ままに語ってもらう。更に、イラストも描いてかるたを作る!

――今回は「ろ」でお願いします。

盛 山 「ろ」…。老婆しかないですねー。

リリー あるやん、ロックスターとか。

盛 山 あー、ヒロト? シド・ヴィシャス?

リリー ロックな生き方ってかっこいいっすねー。そうそうできるもんじゃないですね。

盛 山 (セックス・)ピストルズとか。

リリー うん。

盛 山 ロッカーって、みんな同じ体型してますよね。日本でいうとヒロトみたいな。細身でスキニーなジーパンとか革パン履いて。

リリー みんなそこを目標にしとるよな。

盛 山 なんやっけ? 27歳で亡くなったロックスターたちのこと…。

リリー あー。

盛 山 27クラブか。みんな27歳なんですよね、カート・コバーンとか。

――奇妙ですよね。

盛 山 なんかねー。ちなみに、シド・ヴィシャスはピストルズをやるにあたってベースを習い始めました。

――えー!

盛 山 それもロックやもんな。

リリー 途中で入ったん?

盛 山 うん。ずぶの素人っす。

――それで、あんなに有名になれるって…。

盛 山 だから、ロックって技術じゃないんですよね。

――なるほど。

盛 山 ロコモコはどうですか? 俺、ロコモコ、マジで好きなんです。

リリー ふふ(笑)。

――ロコモコはおいしいですね(笑)。

盛 山 ロコモコ大好き。ロコモコはハワイの料理ですけど、日本に合ってますよ。

――1プレートでいただけるっていうのはいいですね。

盛 山 洗い物少なくていいですよ。米、ハンバーグ、目玉焼き、サラダ。そしてハワイには、日本風のソースでフリフリソースっていうのがあるんですよ。ちょっと甘い味付けなんです。ロコモコはかっこいいっすね(笑)。

――はははは(笑)。

盛 山 ロコモコ丼って、支離滅裂っすよね?

リリー なんで?

盛 山 だって、ロコモコが普通に丼みたいなもんやから。

リリー あー。

――意味が二重になりますね。

盛 山 あ、米をずらして置けばロコモコか、米の真上にハンバーグを置けばロコモコ丼か(笑)。それだけの違い。

リリー (ロコモコを)日本に浸透させるためだけに言っとったんやろなー。

盛 山 あ、ローキックは?

リリー あー、かっこいいね。

盛 山 派手じゃないけど、やっぱかっこええ。

リリー じわじわ効いてくるよな。

盛 山 ハイキックとか派手ですけどね。それこそカーフ(ふくらはぎ)キックか。堀口(恭司)の。

リリー あー。…あ、ロンドンかっこいいね。それこそビートルズとかもロンドンか。ファッション、音楽、すごかったよな。

盛 山 うん。当時は、アメリカよりもすごかったんちゃう?

リリー エリザベス女王が未だに権力があるってすごいよな。何カ国かの王を兼任してるんですよね。

――へぇー! 知りませんでした。

盛 山 ちなみに僕はアビーロード行ったことあります。

リリー ビートルズ?

盛 山 うん。あの横断歩道。

――いいですねぇ。

盛 山 日本人に優しかったですよ。オノ・ヨーコのおかげで。

――あぁ! なるほど。