息の合ったしゃべくり漫才で「M-1グランプリ」では2018・19・20年と3年連続ファイナリストとなった見取り図(盛山晋太郎[写真左]・リリー[写真右])。ツッコミの盛山晋太郎とボケのリリーの小気味いい会話のやりとりは、バラエティー番組などでも存分に発揮されている。
この連載では、歯に衣着せぬ発言を恐れない2人に、“男がかっこいいと思う男とは?”というお題のもと、自由気ままに語ってもらう。更に、イラストも描いてかるたを作る!
――今回は「も」でお願いします。
リリー も…。“もってるやつ”とかね。特に芸人なんて、引きがいいですからね。もってるやつは。
――幸運的なニュアンスですね。
リリー 賞レースとかも、特にもってるやつが勝ちますからね。全てにおいて。
盛 山 本田圭佑。
リリー うん。もってる。
――なるほど。
盛 山 モアイ像。
リリー ふふふ(笑)。あれなんなの? 世界遺産?
盛 山 あれどうやって運んだかわからないってやつですよね。
――そうですね。
リリー あんまわかってないこと多いな。
盛 山 意味わからんよあれ、あの当時の人がどうやって石の塊を運んだのか。解明はされているらしいんですけどね。今、現代なりに。
――へー。なんなんでしょうね、存在が不思議。
リリー 意味わからんもんって惹かれますよね。
盛 山 あれ、掘っていったら、地中にめっちゃでっかい体あるんちゃうん?
――そうですね、首から上ですもんね。
盛 山 (地表に)出てるの、首から上ってだけ、それを何体も綺麗に並べて。ロマンがありますね、モアイ像って。も…。モナリザは? 美術。
リリー あー、モナリザね。ダヴィンチ。
盛 山 モナリザって何がすごいん?
リリー すごいというか、単純に技術的にも初めて使った図法とかあるんやけど、誰(を描いているの)かわからんっていうのも、これもロマン。誰かわかってなくて、しかもダヴィンチが一生涯かけて描いてるから、それが意味あるかもわからんし。だから、すごい謎だらけらしい。
盛 山 モアイとモナリザは誰かわかっていない。
リリー 表情も笑っとるのか、悲しんどるのかもわかってない。
盛 山 あれ笑ってるで。
リリー あ、そう(笑)。
盛 山 俺、解明してる。笑ってますあれは。
――はははは(笑)。
盛 山 あ、桃太郎。岡山、桃太郎はどうですか。
――あー、ヒーローですね。
リリー 日本で一番有名な話でしょ、桃太郎は。金太郎とか正直、話あんまわからんもん。
――たしかに(笑)。
盛 山 桃太郎なんて、今までどんだけの芸人が漫才で(ネタを)作ってきたか。今やるとなったら一番ハードル高いんちゃうか? 桃太郎いじる漫才って。
――みんな知ってますからね。
盛 山 日本人、みんなイチから(桃太郎の物語を)喋れんちゃうか。
リリー 赤ずきんちゃんとかも名前は知ってるけど、ストーリー忘れるもんな。
盛 山 桃太郎かっこいいなー。