キャスターを目指したのは祖父への憧れと自身の経験
――戸北さんの全国クロマキーには今後注目ですね! 12月にキャスターデビューを果たした戸北さんですが、そもそもキャスターを目指したキッカケは?
戸北 祖父がテレビ局で報道局員をしていて、小さい頃から憧れがあったんです。なので、最初は漠然とテレビ局に勤めて、報道に携われたらって思っていました。
大学に入学してすぐに大阪府北部地震を経験して、幸い大きな被害が出た地域ではなかったんですが、頼れる人もいない、避難場所もわからない不安のなかで、メディアを通して人の声を聞いて安心したんです。そこから私も安心感を与えられるような人になりたい、と思ったのが大きなキッカケです。
――なるほど。祖父への憧れと自身の体験がキッカケだったんですね。そこからキャスターオーディションに参加することになったわけですが、オーディションに向けてどんな準備を?
戸北 すごく悩みました……。企業の面接っていうより、本当にオーディションで。でも覚えてもらうことが大事だと思って、両親と相談してけっこう思い切ったことを……(笑)。京都から日本酒の一升瓶2本を持っていって、一升瓶を使った筋トレを披露したんです(笑)。
――それは確実に覚えてもらえますね(笑)。
戸北 日本酒と筋トレが大好きなので(笑)。でも、面接でお酒を飲むわけにもいかないし、ウェアを着ていってその場で筋トレするわけにもいかないので、両方のエッセンスだけ引っ張ってきた結果、ああなりました(笑)。
――面接官の反応はどうでしたか?
戸北 一緒にできるシステムにしていたので、プロデューサーさんが一緒にやってくださいました(笑)。でも正直、受かった気がしなくて。その前の原稿読みの審査もあるのですが、ガイガチで練習通りに全然できなかったんですよ。それで、これは落ちたな……と思って、一升瓶2本抱えて京都まで帰って、家に着いてから号泣しました(笑)。
――一升瓶筋トレの成果か、無事に合格を掴み取ったわけですね(笑)。筋トレが趣味とのことですが、いつ頃から始めたんですか?
戸北 大学からです。もともとパン屋さんでアルバイトをしていて、余ったパンを1日15個とか持って帰って食べていたら、みるみるうちに太ってしまって(笑)。働きながら痩せる方法を探した結果、ジムでバイトすれば器具も使えるし一石二鳥!って思ったことがキッカケです(笑)。それからは、やればやるだけ目に見えて成果が出るのが楽しくて続けています。
――パン15個! 出てくるエピソードがすごすぎますね(笑)。では、最後にこれからどんなキャスターになりたいか、今後の目標を聞かせてください。
戸北 理想とする姿は、見てもらえるだけで安心してもらえるような存在です。普段は一緒に楽しい時間を過ごせるようなキャスターでありたいですが、緊急事態が起こった際には、真っ先に見なきゃって思い浮かぶようなキャスターになりたいです。まだまだ視聴者の方をヒヤヒヤさせてしまう場面も多いですが、これからもがんばりますので見守っていただけるとうれしいです!
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