からくりを知れば勝てる台・勝てない台を判断できる!

「パチンコで勝つって、そんなに不思議なのかな」

ボクが40歳のときにパチンコを始めてから29年間。そのトータル収支が、プラス8900万円に達していることを信じない方が多いことに、ボク本人が一番ビックリしています。

ヘタにパチンコ通(つう)ぶっている方や、パチプロや実践ライターの方ほど「信じられない!」と声を大にしておっしゃるのですが、「逆にそんなに負けますか?」とボクのほうから聞きたいくらいです。ちなみに、ボクはいっさい釘は見れません。彼ら彼女らからしたら、ボクは常識を無視した立ち回りのようです。

パチンコにネガティブな発想が一切浮かばないのが、ドンキホーテ谷村ひとしです。汚くパチンコを罵るネットの声にうんざりしてしまうのは「仲間を増やしたいだけの負け組根性」と憐れんでしまうからです。

負け組の代表的な意見が「みんな勝ってたらパチンコ屋が潰れるわ!」という耳にタコができるセリフです。しかし、実はホールの利益率はたったの10%前後。諸経費を差し引いた残りは、お客さんに還元されているわけで、1割の絶対勝ち組が存在する世界です。

実際、パチンコで子どもを育て上げたパチプロさんの話を聞いたことがありますし、「パチンコは、公営ギャンブルと比べても勝ちやすくできている」と言えるでしょう。

「負けた負けた」が口癖の方も、たまの大勝ちに遭遇することも珍しくないと思います。ホールには1割の絶対なる勝ち組と、1割の絶対なる負け組がいて、残り8割のパチンコファンが、勝ったり負けたりで結局は利益をホールにプレゼントしている方たちです

このカラクリを知ると、誰だって絶対に勝てない台に座ることを回避できるし、逆に勝てる可能性が高い台に座ることも、簡単にできるようになります。

そもそも、ホールが回収目的で置いている出ない台に座っている方のなんと多いことか! 理由を聞くと、「だって空き台がないんだもん」とか「この台は負けても打ちたいくらい好きなんだ」とおっしゃいます。「好き」というのは過去に一度勝ってイイ思いをしちゃった機種だったりします。そうです、この甘い記憶こそが、ホールが人を誘い込む一番のエサなわけです

新装の頃はあんなに出ていたのに、しばらくすると単発やショボ連が増えて、当たっていたリーチも、よくハズれるようになったと感じている方も多いでしょう。少しでも客付きが落ちると、店が放っておいても、出方は変わるのです。いい思いは、そんなにあるものじゃないから、そのうちパチンコは負けるイメージが定着してしまいます。

負けている人に「あなた何を打って負けたの?」って聞けば、「そりゃ勝てないでしょ!」ってくらい負けて当たり前の台を打ってたりするものです。いい思いに引きずられてあるいは旬を過ぎていたり、店が出す気のない機種だったりします。

ドンキホーテだけ知るパチンコ台とパチンコ漫画の共通点

ボクが30年間にもわたってプラス収支を続けて来れたのは、その時その時の旬の台を打ってきたから。同じ機種をトコトン打ち続ける専門プロの方とは全く違う、いたってミーハーな、ころころ好きなモノが変わるフリーランスな立ち回りだと覚えておいてください。

おかげでパチンコ漫画を30年間も続けて来れました。これまでに残した作品は『パチプロ探偵ナナ』『パチンコドンキホーテ』『パチプロ・ハイエナ』『ドン・キホーテが行く』など数え切れません。

マンガと同じように、人気台の寿命も短くて読者の気持ちも移り気です。いくら長寿といっても、10年も20年もずっと海物語だけを打ち続けていたらさすがに飽きちゃうし、同じようにマンガも読者からも飽きられてしまいます。

▲『パチプロ探偵ナナ』(ゴマブックス×ナンバーナイン) 

好奇心が旺盛なボクは、出てきた新台は、羽物モノ以外、片っ端から手を出してきました。そして、その新台の中でも「勝ちやすい!」と感じる台をピックアップしてマンガにしてきました。そのなかには、マグレ当たりとしか思えない実戦も確かにありますが、プラスになりさえすれば、それもまた良しです。

パチンコ台の人気は、登場前の評判と現実では違ってきます。少数導入の台でも当たりやすく演出が面白ければ、ボクが漫画や週刊誌の記事連載などで個人的にプッシュすると、本当に世の中でヒット台となることが多いことも、ドンキホーテ30年の歴史で明確に刻まれてきました。

ここ10年の例だと、2013年の暮れは世の中『CRぱちんこ 仮面ライダーV3』一色だったのに、各ホールに3~5台しか入らなかった『CR ルパン三世 ~消されたルパン~』ばかり打っていたボクが漫画に描くと、2014年は、日本中が『消されたルパン』一色になりました。

2014年グランドオープンするというあるホールに、ルパンのブレイク前から大量設置を薦めたら、なんと200台も導入をして、年明けのオープンをお祭り騒ぎにすることができました。それ以来、ホールの入替担当者の方より「ドンキホーテに聞け!」と言われるようになっています。「ドンキホーテが食指を伸ばさなくなると台が死ぬ」とまで言われています。

その一方で、2021年6月に登場した『P牙狼月虹ノ旅人』は爆発的ヒットを記録して、中古市場では300万円という価格でやりとりされたとき、逆にこの牙狼の人気がいつまで持つか心配していたドンキホーテです。案の定、遊タイムなしの『P牙狼月虹ノ旅人絆GIGA GHOST Ver.』は、「一体どこに入ったの?」という体(てい)たらくぶりです。

そう、本当にファンの心は、水モノです。明日座るかどうかなんて、わからないモノなのです。メーカーもホールも読みが当たることは珍しいくらいです。そんななかで、こだわらない台選びこそ、ドンキホーテが長いあいだ勝ち続けてこれた一番の秘訣です。

ボクは500円から3000円くらいで当たらなかったり、台に反応がないと打つのをヤメて、台から台へカニ歩きです。当たれば“お座り一発”! 投資額も少ないし、当たってもズルズル打たないので、プラス収支が圧倒的に多くなります。

打つ機種はバラバラ。しかも、ひとつのホールでとどまらず、4~5店舗をフットワーク良く回るので、店員さんや常連さんの目に止まることもありませんし、「あの人また出してる!」というイメージを与えないようにしています。ただし、この30年でパチンコ人口も打つ人の顔ぶれも世代交代が進んで、かつてほど変に気を使うこともありませんし、昔から知ってる方もごくわずかになりました。

いま一番勝ちやすいのは『新世紀エヴァンゲリオン ~未来への咆哮~』『Pとある科学の超電磁砲』『P Re:ゼロから始める異世界生活』のような、若いスロッターが目立つ台です。孫のような20代の若者に混じって、69歳のドンキホーテが打っている姿は、40歳からパチンコを始めた1994年3月31日からなんら変わっていないのです。

来週からはとっておきの必勝法をご伝授します。半信半疑でついてきてください。そんなあなたに絶対損はさせませんよ!


▲情報盛りだくさん! 『谷村ひとしパチンコランド』
プロフィール
 
谷村 ひとし(たにむら・ひとし)
1953年、北九州市生まれ。1979年に週刊少年ジャンプでデビュー。1994年、40歳で初めてパチンコに目覚めて30年毎日のようにホールに出かけ、ドンキホーテ流の打ち方でトータルプラス8900万円を突破。勝ち額は全て申告して納税しています。◎自らのサイト“谷村ひとしパチンコランド”を22年継続中。収支も毎日公開中です。◎漫画パチンカー・パチプロ必勝本オリ法プラスに漫画連載中。◎YouTubeでも“オスイチ2022”連載中。◎日刊スポーツ・週刊大衆・パチmax!にも連載中。◎趣味はスポーツ以外ならオールマイティです。ビデオ・DVD・ブルーレイコレクションが、10万本突破して、谷村アーカイブスと化しています。