『エヴァ15』がホールで天下を取ることができた理由

69歳になった今でも、毎日のようにパチンコを打っているドンキホーテです。打つまで何が起きるかわからない――ミステリアスなハプニングマシンのパチンコが、めちゃくちゃワクワクドキドキできて、どんなテーマパークより行くのが楽しみなのがパチンコホールです。

いまや、2021年12月20日にホールに登場した『新世紀エヴァンゲリオン ~未来への咆哮~』(ビスティ)の一人勝ちが続いています。絶対数が足りてなくて、この春に増台するホールも続出です。すでに3か月以上が経過しているのに超人気ぶりで、座れないまま現在に至ってるパチンコファンの人口もハンパないはずです。

なぜ15作目にして『新世紀エヴァンゲリオン ~未来への咆哮~』(以下、エヴァ15)は頂点を極めることができたのか、ドンキホーテ流の攻略法も含めて、じっくりお話ししてみましょう。

なんといってもエヴァ15の一番の武器が「保留変化に一切頼らないパチンコとして大成功したこと」です。ヘタに“ポキュン”なんて気持ちいい音で保留が青や緑に変わったら、ハズレだなとガッカリするくらいです。

エヴァ15を打っていて、初代『CR花満開』(西陣)や『CR黄門ちゃま』(HEIWA)を思い出したオールドファンも多いのではないでしょうか?

CR機が初めて登場した1993年頃の話ですが、初代『CR花満開』や『黄門ちゃま』などのヒット機種には、保留変化は搭載されていないのに、一時代を築きました。今でもホールの中心に陣取る『海物語』(SANYO)もそうです。

厳しい言い方になりますが、KYORAKUが青→緑→赤、そしてゼブラ柄という保留変化を定着させ、「安っぽい紫保留まで作って、保留変化の価値を失墜させた」というのが、正直なパチンコファンの反応です。

何も起きないからこそ、ついつい打っちゃうエヴァ15の稼働の謎は、何も起きないことが前提の初代からのイメージが、とても効果的に働いています。当時の流行に染まったにぎやかなエヴァはヒットせず、ここ数年パッとしなかったことも、逆に功を奏しました。

派手な演出に慣れてしまった方は「そんなに何も起きないのに、よくヤメないな」とお思いでしょう。しかし、だからこそ何が起こるか毎回転ドキドキするし、何か起きるまでスマホのカメラ機能を起動させて待つなど、とにかく昔の『海物語』の“魚群待ち”に一番近いと言えます。

そして『エヴァ15』には、プレミアのインパクトフラッシュがあります。RUSH確定の演出なので、羨望の眼差しで周りから見られるレベル! ただ、そんなしょっちゅう聴けるわけじゃないので、熱いキッカケとなるレバブルも、また楽しみのひとつです。

レバブルは、周囲の台に振動が伝わるのでバレますが、スマートハンドルから吹き出すエアー・プレミアをご存知でしょうか? なんといっても、この“福音エアー”の存在が大きいのです。もちろんプレミアですが、単発当たりもあるので、よく風が吹き出ます。

フワーッとソフトに吹き出すエアー、これが抜群の存在感で、周囲に気づかれず大当たり確定を満喫できるのは、KYORAKUのエアーバイブと同じです。液晶上でシャッターが閉まった瞬間に吹き出すことも多く、ワクワク感が倍増されます。