日本のお笑いをリードしてきた吉本興業。その創業110周年を記念した特別公演『伝説の一日』が話題となっている。さらに、3月21日に開局したばかりのBS放送局「BSよしもと」では、本公演と同じ4月2日と3日、朝8時から夜10時までの合計28時間の超大型番組『伝説の(裏)一日』を生放送した。
合計28時間の超大型番組『伝説の(裏)一日』を生放送!
この番組は、東京のすみだメディアラボスタジオ、大阪のよしもと漫才劇場の2カ所を“裏楽屋”と設定。なんばグランド花月やパブリックビューイング会場との中継や、アジア住みます芸人とリモート企画をまじえながらの生放送だ。
東西の裏楽屋には、よしもと芸人が書いた本やコミックヨシモト、歴代の『マンスリーよしもと』『吉本興業百五年史』など、吉本興業の歴史を物語るアイテムが無造作に置かれ、昔を懐かしむ雰囲気も漂った。
初日の放送では、大阪の裏楽屋には本公演の出番を終えた芸人たちが集まったためか、どこかホッとした気分で楽屋トークが盛り上がった。一方の東京は、平成ノブシコブシ徳井がMCとして出ずっぱり。どこへ向かうかわからないフリーダム状態のトークで、地上波ではあり得ない、ゆったり&予測不能の放送となった。
「冠番組ならなんでもやる」(ゆいP)
4月3日には、午前の同番組で東京の裏楽屋から出演した、おかずクラブとぼる塾がメディア取材に応じた。
110周年の歴史がある吉本興業では、多くの女性芸人も活躍したことにかけて“尊敬する女性芸人”を聞かれると、ぼる塾の田辺は「おかずクラブさん。同じ劇場に出ていて、売れていくのを間近で見ていた初めての女芸人なので憧れています。売れた芸人さんからお財布をもらうと売れる、というジンクスがあって、ゆいPさんからお財布をいただきました」と答える。
続けて、あんりは「島田珠代さんです。お笑いのために恋を終わらせたって話されていて尊敬しました。私はすぐにでもお笑い捨てようと思っていたので(笑)」、はるかは「ゆりあんレトリィバァさんです。とっても優しい先輩で、私の会話にのってくれたりして。ゆりあんさんみたいになりたいです」とコメントした。
おかずクラブのオカリナは「森三中の黒沢さんです。あんなにお笑いが好きな人は、男性芸人を含めてもいないんじゃないかと思うくらい。強めの新人が出てきたら、なんで私は(そういうネタを)やらなかったんだろう、悔しいって言うんです。尊敬しています」。
ゆいPは「私は森三中の大島さんですね。一緒にロケに行って、すごさがわかりました。池に落ちたり、尻が出てたり、笑いの神様に愛されているんじゃないか、というラッキーハプニングが絶対に起きるんです」と答えた。
今後「BSよしもと」でやってみたい番組を問われると、ぼる塾のはるかが「私はトーク番組がやりたいです。ぼる塾とおかずクラブさんで、ゲストを呼んだりして……」と、ほのぼのコメント。一方、おかずクラブのオカリナは「今まで冠番組をやったことがないので、なんでもいいのでやってみたいです!」と言うと、ゆいPも「マジでなんでもやります!」と力説。今後もますます女性芸人たちの活躍に、期待が高まる取材となった。
「BSよしもと」(BS 265ch)は、テレビ・ケーブルTV・パソコン・スマートフォンなどで視聴可能。また、なんばグランド花月で行われた吉本興業創業110周年特別公演『伝説の一日』は、FANYオンラインで4月11日(販売は4月10日)まで見逃し配信もしている。