まさかのMCなしのノンストップライブ!

春の恒例ライブBOLTSPRING 2022 & 「POP」ONE MAN LIVE Revival(略称・ボルスプ)の大盛況からまだ1か月ちょっとしか経っていないのに、もうB.O.L.Tは次の一歩を踏み出していた。

しっかりとボルスプで春を締めくくってみせたばかり、まだ夏というには早すぎる。5月28日に開幕するツアーはどういう位置付けになるのだろうか? そう思ってツアータイトルを見ると「Early Summer Tour2022」と書かれていた。なるほど。春でも夏でもない季節だけど、そういう表現の仕方があったか。

ところが、面白いことにツアーの開幕日に合わせて、関東地方は季節外れの猛暑に見舞われた。Tシャツ1枚じゃないと暑くて外を歩けないほどの陽気。B.O.L.Tは2か月ほど早く真夏を呼びこんでしまったようだ。

メインタイトルは『RE;B.O.L.T』。こちらもいろんな意味にとれる表記だ。いま一度、原点回帰するようにも読めるし、ボルスプを終えて、もう再充電が済みましたともとれる。ボルスプが1年の起点、もしくは集大成と考えたら、このライブはとても重要なものとなってくる。

ロケットスタートでライブは幕を開けた。すべての楽曲が直結している。つまり、歌い終わった瞬間に、もう次の曲のイントロがカットインしてくる形式。ポンポンポンと5曲目まで歌い終えたところで、シンプルな自己紹介があったが、その間もずっと音は鳴り続いていて、自己紹介の流れでスーッと次の楽曲へと入っていく。

▲ファンに手を振る高井千帆

まさかまさかと思っていたら、ライブはMCなしのノンストップで進んでいった。MCはないけれども「次の曲は撮影可能です!」といった説明や煽りはいつものように入れていく。すべての楽曲が直結しているので、それはイントロで消化せねばならず、ノンストップの難易度はさらにあがる。

▲ライブ中、充実の表情を見せてくれた内藤るな

終わってみれば、本編は約55分。最後はステージが暗転して、そのままメンバーの姿も消えた(もちろんアンコールもあり、トータルでは約1時間半のショーとなった)。それだけの時間をほぼノンストップでパフォーマンスする、と聞いたら、メンバーはみんな汗だくでヘロヘロになっていました、という図を想像してしまうかもしれないが、けっして、そんな感じではなかった。初夏の爽やかさ、なんなら涼しげさすら感じさせてくれるステージだったのだ。

▲ノンストップでパフォーマンスをするB.O.L.T