妥協を知らない、車もガツンと買う

ヒロシ 妥協を知らない。こいつ妥協しないなと一番思ったのが、二人で石川県まで行ったときだね。

「西村君は妥協を知らない」と語るヒロシ

西 村 車買ったんですよ。僕ずっとペーパードライバーで、最初はヒロシさんに連れて行ってもらっていて。途中から、ヒロシさんが行けなくて、自分一人で行くときにどうしようと思って。そこから僕も車乗れなきゃいけないなと思って、レンタカー借りて運転しているうちに、だんだん車が欲しくなって。「ヒロシさん、僕買います!」って相談したら「俺も買おうか」なみたいになって。

ヒロシ 俺もちょうど興味があったんだ。

西 村 ヒロシさんはジムニー、僕はランクル。一緒に見に行ったんですよ。そのときヒロシさんもジムニーを見て、もう即決でしたよね。

ヒロシ 違う、違う、違う。まずあなたが即決したから。

西 村 いや、惚れ込んだんですよ、あれ。これがいい! となったんで。

ヒロシ 3、4軒行ったんだよね。二人で見て俺は正直、別に自分の車動くし買わなくてもいいかなとは思ったよ。欲しいけどね。西村君もまだ悩んでいる感じだったから、まぁまぁと思って。とりあえず見るだけかなと思っていたら「え? もう買いましたよ!」って、次の日言われて。遅れをとるなと、俺も一緒に買いに行ったの。

西 村 次の日ヒロシさんに電話しましたもんね。

ヒロシ 西村君が買ってなかったら俺も買ってなかったかも。俺は西村君と違って浪費家じゃないから。

西 村 ヒロシさんもいい買い物したじゃないですか(笑)。

ヒロシ まぁ今思えばね。でも、あれも西村君の勢いに負けてられんという意識よ。西村君は改造したかっこいいランクルに乗っていて、俺は当時おじいさんが乗るようなねずみ色のワゴン車に乗っていた。「なんで西村くんこんなかっこいいの乗ってるのに」とちょっと思ったんですよね。それで俺も慌てて買う、ってなって電話したわけ。