7月15日に大盛況のうちに幕を下ろしたB.O.L.Tの『Early Summer Tour 2022』。ツアーの模様はNews Crunchでもすでにお届けしているが、このツアーで目を見張ったのは“あやなの”こと白浜あや&青山菜花の急速な成長ぶりだった。いったい、その裏では何が起こっていたのか? その秘密を探るべく“あやなの”にインタビューを敢行した。
ツアー中も試行錯誤を重ね少しずつ成長した
B.O.L.Tのライブ会場に足を運ぶと、いつも最後列に関係者席が用意されている。この位置からだと、すべてのお客さんの姿も目に入ってくるし、なによりもメンバーを定点観測することができる。だからこそ気づくことも多いのだが、このツアーで目を奪われたのは、白浜あやがすごく大きく見えたこと、だった。
「身長はたしかに伸びました。この年齢っておしゃれをしたい年頃じゃないですか? それでちょっとヒールの高いサンダルを履いたりすると『えーっ、そんなに大きくなったの?!』って、いつも驚かれてしまうのであんまり履けなくなりました(笑)」
そういって笑う白浜あやだが、ただそれだけの理由でステージ映えが急速によくなるはずもない。パフォーマンス的な裏付けがなかったら、そこまで印象には残らないし、さすがにツアー初日から千秋楽のあいだに何センチも背が伸びている、なんてことはないはずだ。
「ひとつ意識したことは歌い方ですね。このツアーあたりから練習方法を変えたんですよ。音程をとるとか、そういうことは一旦、置いといて(苦笑)、自分の声質にあった歌い方を探すようになったんです。それで結構、歌い方が変わってきたんだと思います。
特に変わったのはツアー中だと思います。公演が終わったら反省をして、今度はこうやって歌ってみようという気持ちで、すぐに次の公演に臨めるので。もちろん、歌い方を変えることで不安もあったんですけど、そういう気持ちはステージのいちばん奥のほうに投げておきました(笑)。やっぱり気持ちが大事なんで、公演のたびに、前へ、前へと出ていくようにしました」(白浜あや)
歌への向き合い方、そして「前へ、前へ」の姿勢。
それが噛みあったとき、白浜あやの姿はステージの上で大きな存在感を示すようになった。ツアーという連続性の高い舞台でのトライ&エラーは、まだ中学2年生の彼女にとっては貴重すぎる経験となった。
「私はこれまでの自分に苦手意識がある部分と向き合うようになりました」
そう語りだしたのは青山菜花だ。彼女が抱えていた苦手意識は、じつはかなりライブに直結することでもあった。
「振り付けが決まっている部分は大丈夫なんですけど、ここは自分の好きにやっていいよ、というフリーなところがじつは苦手で、いつも悩んでいたんですね。これまでは『とにかく動こう!』という姿勢でやってきたんですけど、このツアーで『それだけじゃダメだ!』って気がついて、ダンスの先生に『こういうふうにやってみたいんですけど、どうですか?』って積極的に聞くようになったんです。それでずいぶん変われたんじゃないかなって。
今回のツアーから毎回、反省会をするようになったのも大きいです。自分では気づけなかったことを、メンバーが気づいてくれて『あっ、そこを直そう!』って思えるので。きっと、これでツアーが2回目ということも関係しているんだと思います。
最初のツアーのときは、『次の曲、なんだっけ?』ってパニックになっていたけど、今回はちょっと冷静になれて『次の曲はあれだから、この部分をしっかり気をつけよう』と考えられるようになりました」(青山菜花)
その結果、もうひとつの課題も徐々にクリアできるようになった。
「表情、ですよね。今まではずーっと笑顔だったんですけど、曲というか歌詞に合わせて、ちょっとずつ変化をつけるように心がけるようになりました。うれしいのはその変化にファンの方が気づいてくださったことです!」(青山菜花)