森の中の撮影で起こったハプニング
――以前にインタビューさせていただいたとき、もともとグラビアとかはそこまで詳しくないまま挑戦して今に至る、というお話をされていたので、さっきの企画書のお話とか、衣装も含めて、ご自身を俯瞰で見ているからこそやれることなのかなと思いました。
林田 そうですね、逆にグラビアのことを知らないから、自分ではこう思ってる、こう考えてるんですけど、これってグラビアの世界だと邪道ですかね? みたいな確認をスタッフの方にはさせていただきました。
担当編集者 でも、それが本当にこちらとしてはありがたいんですよ、私たちからは出ないアイデアが出てくるし。とにかく、あの企画書は感動しました。
林田 恥ずかしい(笑)。
――でも、仕事に対してすごく真面目ですもんね。それは以前インタビューさせていただいたのとか、SNSからもよくわかります。撮影はいかがでしたか?
林田 基本的に、どんなときでも撮影はすごく楽しく、明るくやらせてもらってて、この『Fake』の撮影もすっごく楽しかったです。例えば“写真集に向けて、体作りを頑張りました! ツラかったです”みたいなこともなくて、わりと普段のまんまの感じで望めたんですけど……。ただ、この森の中みたいなカットで、すごくロケーションとしてはいいんですけど、スカートの中に虫が入ってくるんです……。
――うわー、それはツライ……。
林田 森の中で寝っ転がるカットとか、撮ってないときはずっと目を閉じて、見ないようにして……。見なければ、いないのと一緒なので! あとから聞いたら、小さい虫が私の周りにぴょんぴょん飛んでたらしくて……。虫だけが本当に苦手で、それだけが大変でした……。
――こんなキレイなカットの裏には、涙ぐましい努力があったんですね……。
林田 あと、虫の話でいうと、この撮影のときに山の中のコテージみたいな所で宿泊したんですが、どんなに閉め切っても、どっかから虫が入ってくるような感じで。1匹、コオロギみたいな黒くて飛ぶ虫が出てきて、部屋に私一人だったし、夜中だから誰も呼べないし……。退治することも外に逃がすこともできないから、とっさにコップをかぶせちゃって……。
――(笑)。いや、笑っちゃいけないですけど…。
林田 朝、みんなと合流して「あそこ、コップかぶせてるのが虫です」って報告しました……。
今回はくだけた表情とクールのバランスがちょうどいい
――かなりリアルな体験を経てのフェイクだったわけですね(笑)。この表紙の表情も素晴らしいですよね。
林田 これはカメラマンの唐木さんを含めて、スタッフの皆さんでお話している瞬間の写真ですね。
――ご自身で写真集の出来上がりを見てどうですか?
林田 これまでとはニュアンスの違うカットが多くて、表情が明るかったり、そのギャップがいいなって思います。この衣装でセクシーじゃなくて、ニコニコしているのが私らしいなって。正直、自分の顔としては笑ってない顔が好きなんです、ハイレグを着ていたときも「いいね」と言ってもらえる写真って、キリッとしたクールな写真。でも、今回はくだけた表情とクールのバランスがちょうどいいなって思ってますね。
――たしかに、これまでの林田さんとは、また違った魅力が詰まった写真集ですよね。2月4日、秋葉原の書泉ブックタワーで発売記念イベントも行われますが、林田さんといえばファンの方との交流や触れ合いが多い印象があるんですが。
林田 私はイベントで「どの衣装が好きだった?」って聞くことが多いんですけど、みんな見事にバラバラなんですよね、それがすごくうれしくて。だから、読み込んでもらって、好きなカットを教えてほしいなって思います!
日時:2023年2月4日(土) 13:00~
場所:書泉ブックタワー(秋葉原)
※メール受付は12月30日(金)12:30から予約開始、店頭受付は12月31日(土)11:00からとなります。
※詳細は書店サイトをご確認ください。