世界72ヵ国でオリジナル版が製作されている大人気オーディション番組『Got Talent』の日本版『Japan's Got Talent』の決勝が、2月25日(土)夜7時よりABEMAで生配信された。

▲ゆりやんレトリィバア、Maria Seiren、ウエスP

ABEMAが吉本興業の協力のもと実施された『Japan's Got Talent』。今回優勝を果たしたのは、男女両声を使い分ける奇跡のオペラ歌手Maria Seiren(マリア セレン)。賞金1000万円と、副賞としてラスベガスで最も歴史のあるショーのひとつ「V-The Ultimate Variety Show」への出演権が渡された。

今日ようやくこの曲と結婚できたと思う

番組終了後の囲み取材で、マリアセレンは「ずっと優勝できるかどうか、ものすごくドキドキしていたんですけども、名前を聞いた瞬間に、本当に感無量とはこのことだなと思ったと共に、これがゴールではなくて世界に向かうスタートだ! そういうふうに思いました」と語った。

準決勝で「Time To Say Goodbye」を歌唱しゴールデンブザーを獲得したマリアセレンは、決勝ではより良いパフォーマンスをしなければ納得いただけないと思い、さらに歌に気持ちを込めて歌えるように毎日練習したという。

男女両声を使い分ける歌唱法のきっかけを聞かれると「一番最初は声変わりのときでした。自分の声がどんどん低くなっていくことに耐えられず、どうにか少年の頃のような声が取り戻せないか、ひたすら歌ってみたら突然できるようになりました。コンプレックスに立ち向かうということが、神様からギフトを貰えたのではないかなと思います」と胸中を語った。

▲Maria Seiren

決勝で『Jupiter』を選んだ理由については「この曲は自分たちでアレンジをし直しました。もともと歌詞がない歌なんですけど『囚われた魂を解き放って新しい自分を探そう。見つけよう』。そういう歌詞をつけてアレンジした曲ですので、私にとってもとても大事な曲です。それを両声切り替えで決勝という場で歌わせていただこうと思って、この曲を選びました」と歌に込めた思いを語った。

衣装について聞かれると「私がものすごく理念にしているのは、愛と平和とジェンダーフリー。これを私の音楽の理念にしています。なので、私が決勝の舞台でウエディングドレスを着て、今日ようやくこの曲と結婚できた。そういうふうに思っています」と話した。

賞金1000万円については「ウクライナ、トルコに募金したいなと思っています。そして、常々考えていた世界に出るための資金として使わせていただければと思っています。私は今日本に『モンドパラレッロ歌劇団』という劇団を持っています。この劇団で、花魁をモチーフにしたオペラを今作っています。そういったものを世界に持っていけたらと、日本に根付いている素晴らしい和の文化を取り入れて、我々劇団がその花魁をモチーフにしたオペラ、そして花魁道中をする。そういったものを世界に魅せられたら感無量だなと思います」と将来のビジョンについても語った。

地球に収まらないパワーを感じた

番組応援アンバサダーは、ウエスPとゆりやんレトリィバアが務めた。

ウエスPは「日本でやると聞いたときには、実際どうなのかなと思ったんですけど。結果的には、海外のGot Talentに負けてない素晴らしい番組になったんじゃないかと思いました」と番組を振り返った。

ゆりやんは「Japan's Got Talentに出られる方々は、本当に素晴らしい方々ばかりで。ほんとに私もいい刺激になりました。これから私は「◎△$♪×?!(ブー!という不正解音が鳴るおもちゃのボタンを押して口元に当てながら)を頑張ります!」と意気込みを語り、優勝したマリアセレンについては「本当に素晴らしい歌声で感動しました。宇宙を愛してと仰ってたんですけど、地球に収まらないパワーを感じました。Got Talentに応募されたのは我々のパフォーマンスを見てですか? 素晴らしいです。感動しました」と最後にその思いを伝えた。