私たちも結末を知らないんです

――役作りはどのようにされたんでしょう。

藤﨑 作中では描かれない部分なんですが、まずは家族構成を自分の中で設定してみました。一人が好きっていうことは、家でも一人なんだろうな。成績優秀だから、きっと両親は医者なんだろうな。医者だから忙しくて、なかなか家にいないんだろうな、と想像を膨らませて。他にも中学時代の友人関係など“現在の阿久津”になるまでの経緯を想像で組み立てていきました。そうすることで気持ちを理解しやすくて、行動にも一貫性が出てくると考えたんです。

――興味深い手法ですね。それはどなたかに教わった方法ですか?

藤﨑 いえ、自分で考えました! プロデューサーさんから“阿久津由利というキャラクターは4か月しか生かすことができないから、そのなかでどのように成長させていくかが大事”と言われて、私のできる最大限で阿久津を生かしてあげたいと思ったんです。

――初めてのドラマ出演で、そこまで深く考えられてすごい……! 演じていくなかで、ゆみあちゃんが想像していた設定とのギャップはありましたか?

藤﨑 ありました! 阿久津は常に冷静で物事に無関心だと考えていたんですが、現場で“もっと感情的に素のままで、気持ちを生で受け取っていいんだよ”という指示をいただいて、そこから軌道修正をしていきました。監督さんやプロデューサーさんが生徒役のキャスト一人ひとりに向き合って丁寧に指導してくださるので、初めてのドラマ撮影でも落ち着いて臨めています。

 

――阿久津の成長も、ドラマの展開も楽しみですね。

藤﨑 じつは私たちも先の展開や結末をまだ知らなくて、台本を頂くたびにドキドキしながら開いてます。サスペンス要素も見どころですが、先生が生徒一人ひとりと向き合う場面にはすごく心に響くものがあって。私たちと同世代の方はもちろん、大人の方にも学生時代を思い出しながら楽しんでいただけるドラマだと思います。たくさんの方に見ていただきたいです!

――ゆみあちゃん自身の成長も楽しめそうですね。まだまだ未来は広がりますが、今後演じてみたい役柄や作品があったら教えてください。

藤﨑 学生のうちにいろんな学園モノの作品に出たいです。特に私は学生時代に部活動をやっていなかったので、部活動に燃えるような作品に出てみたいです。仲間とのアツいチームワークとか、経験してみたいです。

――それこそ『チア☆ダン』のような?

藤﨑 そうですね! 頭で考えているだけでは何も掴めないと思うので、とにかく今はたくさんのことに挑戦していきたいです!

 

プロフィール
藤﨑 ゆみあ(ふじさき・ゆみあ)
2008年2月16日生まれ。広島県出身。血液型=B型。現在放送中のドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)に阿久津由利役で出演中。Twitter:@FujisakiYumia、Instagram:@yumia_fujisaki、その他の詳細は、公式HP〈https://meteora-pro.com/artists/yumia-fujisaki/〉をチェック!