勘違いの20周年でもチケットはすぐに完売

――今年は20周年ですか。最初、そのように謳っていたような気が。

BKB 世間からしたらどっちでもいいと思うんですけど、じつは今年20年目で来年が20周年ですね。普通は20周年で何かやりますよね? けどまぁ、20年目も節目と言えば節目なんで、このまま進めてますけど、最初、タイトルにつけてた“アニバーサリーイヤーズ”みたいなやつは取りました(笑)。勘違いの20周年でした。

――そのまま準備を進めているということは、今までとは少し違った単独になりそうだということですかね。

BKB 20年目なので例年のシンプルな単独より、少し豪華な作りにしたいなとは思ってます。全部は言えないですけど、劇場のチケットは完売してるのでオンラインで見ていただければ。劇場のチケットは2日で売り切れたんですよ。……読めないですよね。

――読めないとは?

BKB 今年、大ブレイクしたわけでもないのになって。手前味噌ですけど、ルミネの単独は10年連続で完売してるんですよ。でも、いつもは“ライブが近づいてきましたよ”みたいな告知をしながら、3日前くらいにあと5席です、とか告知してたんですけど、今年は一般発売の夜には残り少なくなってて、翌日には完売。このスピードで売れたのは初めてだったんで、なんかあったっけ?ってなりました。

――思い当たる節はあるんですか。

BKB 積み重ねしかないですかね。小説を書いたとか散髪のYouTubeを始めたとか。テレビも頻繁に出てる人に比べたら出てないですけど、出てない人に比べたら出てるっていう。毎年、絶妙な感じで出させてもらっているので、そういう種まきが実ったのかもしれないです。もちろん20年目と謳っている影響もあると思います。

――同じことを20年続けるってすごいことですよね。

BKB たしかにね。食えてなかったらとんでもないしんどさだったんでしょうけど、最近は一応安定してるので。イチローさんが小さなことの積み重ねがいつかとんでもない結果を生むみたいなことを言ってて。僕はとんでもない結果は生んでないんですけど(笑)。

吉本の身近なピン芸人には、佐久間一行さん、あべこうじさん、もう中学生さん、とにかく明るい安村さん、おいでやす小田さんと、そうそうたる方がいますけど、積み重ねて頑張ってきたお陰で、その隣におれるくらいにはなれたんかなと思います。

たむけんさん(たむらけんじ)が、20周年に『TKF大祭り』って淡路島に何万人も集めてライブをやってたんです。そのとき、20年目ってすげぇなぁと思ってたんですけど、いざ自分がそうなってみるとリアリティーはないですね。まぁ、今は芸人が増えてるぶん、20年目も通過地点みたいになってるから、感覚的に以前とは違うのかもしれないです。

バイク川崎バイクさんへのインタビュー記事は、発売中の『+act. (プラスアクト) 2023年9月号』に全文掲載されています。