8月31日、お笑いコンビ・ダイアンのユースケと津田篤宏が、東京・SHIBUYA TSUTAYAで開催された『ダイアン公式ファンブック』発売記念お渡し会を前に、記者会見を開いた。
小説を書きたいと意欲をみせた津田
8月28日に集英社から発売された『ダイアン公式ファンブック』は、「卒業アルバム」をコンセプトに制作した初めての公式ファンブック。
二人が中学校の同級生であるということから、学ラン姿×校舎でのキービジュアルに始まり、教室での悪ふざけや自転車でのじゃれあい、校庭でのサッカーなど、学生時代の“あの頃”を彷彿とさせる写真が盛りだくさん。そのほか、お互いに向けて書いた手書きメッセージや、先輩・同期・後輩芸人らによる「ダイアン漫才論」なども収録されている。
この日の会見は、記者から自由に質問を投げかける形でスタート。ファンブックで一番印象に残っていることを聞かれた津田は「やっぱり写真がね、すごくいい写真ばかりで。学生の頃のエピソードを交えた写真もあって、とてもいい仕上がりでうれしいです」と、にこやかに応えた。
ユースケも「本当に卒業アルバムみたいな感じでよくできてます。あと、他の芸人さんに僕らについて話してもらったりしたところは、普段そんなに聞けないことなんでうれしいですね」と続けた。
「第2弾、第3弾と出せるように積み重ねていきます」と意気込みを見せた津田は、文章を書くことにも興味があると話し「又吉(ピース)みたいなものを書いてみたいなと。ぜひお話ありましたらお願いします」と意欲を見せた。
ユースケは「こういう本を出させてもらったので、次は我々が漫才師になるまでの話をアニメ化したいです。子どもとかも見やすいと思います」と野望を語り、「ほんまに歴史が詰まっている感じなので。これ(ファンブック)を見たら、だいたいわかっていただけるようになっています」と本のアピールも加えた。
27時間テレビの疲れがまだ取れないユースケ
年に1回の単独公演、漫才の舞台、YouTube撮影、テレビ出演と忙しいタイミングで、今回のファンブックを発売したキッカケを聞かれると、津田は「話をいただいたので、出してくださるなら……っていう。それはもうちゃんとやろうと思って、やらせていただきました」と応えた。
ユースケも「“ファンブック”というもの自体、あんまりどういうものかわかっていなくて。面白そうだし、いい記念にもなるんちゃうかと」と続けた。
撮影日までにコンディションを整えたのかと聞かれ、あたかも入念に準備をしたかのように話し始めるユースケに対し、津田が「何もしてへんやん……重くしようとせんでいいから(笑)」と笑いながらツッコミを入れる場面も。
ユースケが「やっぱり撮影があったので。写真もめちゃくちゃ多いし……ちゃんと体調を整えて行きましたね」とまじめに応えると、会場は笑いに包まれた。実際、学校での撮影は3〜4時間以上かかったという。
最後に学生時代の思い出を聞かれると、津田は「この本でも、それをイメージして撮ったんですけど、体育館でホウキの投げ合いをしていて大きな鏡を割ったんです。ホウキだったので、そのまま掃除して……知らんぷりして帰ったときの(ユースケの)演技がすごかったんですよ。“自分は関係ない”っていう演技(笑)。それを思い出してちょっと泣きそうになりました」としみじみ。
ユースケは「我々が割ったんですけど、ちょっと遅れて行って“何があったんですか?”って(笑)。でも、あれがもしかしたら初めての漫才やったかもしれないですね」と懐かしむ。
今年の夏は、『FNS27時間テレビ 鬼笑い祭』のメインパーソナリティを、千鳥、かまいたちと一緒に務めた二人。現在の芸人生活はどうかと聞かれると、津田は「東京に出てくるときには、考えられなかったことになってきていると思う。もちろん、こういうふうになるのが目的で来たんですけどね。こうして、お仕事ができる状態というのはありがたいです」と話した。
「27時間のMCをやるとか本当に考えてもいなかったので、ちょっとビックリのほうが大きかったですけど……自分ら的にもすごいなと思ってます」と話すユースケは、さらに「27時間テレビの疲れがまだちょっと残ってます」と真顔でコメント。
すると、津田が「おかしい、病気やぞそれ(笑)。もうひと月くらい経ってるのに、なんで残ってんねん!」とツッコミを入れ、「僕はすべて回復しました(笑)。でも、本番前とか体調を崩している人もいて、プレッシャーでそうなってたんやなって。終わってからはちょっと疲れがきました」と回想。
それでもユースケは「まだちょっとハイというか。カッカカッカしてます」と笑いを誘った。
(取材:萌映)