強烈なインパクトを持つ“うちだすぺしゃるはーたみん”、ついつい目で追ってしまうような不思議な存在感を放つ“くろさわ”による、お笑いコンビ・足腰げんき教室。デビューからまだ3年目ながら、それぞれのキャラクターを活かしてバラエティ番組でも活躍中だ。
そんな二人に展望を聞くと「もっと体を張る仕事もどんどんやりたい」と語ってくれた。“女芸人”という枠組みにとらわれない姿勢を見せる二人に、ニュースクランチ編集部がコンビとしての目標や、これまで見てきたエンタメなどを聞いた。
ユニークな母親に教わった「お笑いの基本」
――まずは、お笑い芸人を目指したキッカケから教えていただけますでしょうか。
うちだ 私は普通に自分がおもしろいからです。
くろさわ 小さい頃から?
うちだ 小さい頃から、ずっと自分が一番おもしろいなと思ってました。だけど、最初は地元のお肉屋さんに就職することになってたんです。そのとき、こんなにおもしろいのに、“結局、精肉店に就職するんかい!”って。そこで後悔のない人生を歩むために、芸人になろうと決めました。
――最初に自分がおもしろいと思ったのはいつですか?
うちだ なんだったかな……でも、小学校2~3年生くらいの頃、お笑いクラブを自分で発足してました。友達のハマナカミヨちゃんと、「カプセル」っていうコンビを組んでましたね。
――早い(笑)! 何かを見て影響を受けたりしていたんですか?
うちだ ずっと吉本新喜劇が好きで見ていて、そのあと『(ダウンタウンの)ごっつええ感じ』(日本テレビ)とかのDVDを借りて見るようになりました。そういうのを見て、おもしろい人ってかっこいい! おもしろい人になりたい! おもしろいって言われるようになりたい! と思いました。
――なるほど。でも『ごっつええ感じ』が放送されていたのは、うちださんが生まれる前ですよね?
うちだ そうですね。でも、お母さんに「おもしろいから見なさい」って言われました。お母さんがアホアホマンのモノマネとかやってたんですよ、パンツ一丁で(笑)。
――おもしろい方ですね(笑)。
うちだ おもしろいですよ。小さい頃、お母さんに「人を笑かすときは自分が絶対笑っちゃダメ。絶対に笑いながらボケるな」って言われました。なので、ボケるときに自分が先に笑ったら冷めるっていうのは、お母さんから学びました。芸人になった今も、その通りだなと思ってます。
――すごい! 今もアドバイスを受けることはあるんですか?
うちだ 今はないですね。これまではいろいろ教えてもらったんですけど、プロになってからはないです。
――くろさわさんがお笑い芸人を目指したキッカケを教えてください。
くろさわ 私は6人兄妹で、上にお兄ちゃんと姉ちゃんが5人いるんですけど、その影響もあって家では常にバラエティ番組がついてて。それで、芸人さんってかっこいいなと思って目指しました。
――ご兄妹が多いんですね!
くろさわ はい、30歳で末っ子です(笑)。お母さんは6人も子どもを産んだので、カルシウムを全部取られてしまい、歯が1本しかなくて……。だから、歯を出して笑えないんで、いつも手で隠して笑うんです。そんなユニークな母です。
うちだ いつか見てもらいたいね。
――いつかお会いしたいです(笑)。くろさわさんは具体的にどんな番組を見ていたんですか?
くろさわ いろいろ見ていたんですけど、『めちゃイケ(めちゃ×2イケてるッ!)』(フジテレビ)はめちゃくちゃ好きで、お兄ちゃんが『とぶくすり』のDVDBOXとかも持っていたので、それも見てました。