ネパールの民族“グルン族”に嫁いだ、日本語しか話せない日本人妻・グルンこのみ。家族とはフィーリングで会話していると話す彼女の飾らない人柄とネパールでの日常は、YouTubeやTikTokで注目されている。
そんな彼女に、知りたくないけどちょっと気になる「ネパールのG」について教えてもらいました!(※Gの画像は出ません)
ネパールでも家の守り神だったヤモリ
私はネパールの「ポカラ」という所に住んでいますが、ポカラは自然が豊かで、とても住みやすいとよく言われているんですが…。
そのこともあってか虫がたくさんいる(笑)。
家にはヤモリやアリ、ゴキブリetc…が、家族かのように当たり前にいるし、普通サイズもいるんだけど、ゴキブリとヤモリはデッカいのがいるんです。
ゴキブリは日本のよりちょっと動きが鈍いような感じがする、知らんけど。
特に私はヤモリが大の苦手で、壁に引っ付いてるヤモリにいつも警戒しながら生活してる。何もされたことがないのに超怖い(笑)。
ヤモリは家を守ってくれたり、虫を食べてくれたりと良いことばっかりなんだよ~って家族に言われても、苦手な私はどうやって家から追い出そうかと必死になっちゃう……。
そんな私は【ヤモリは音に敏感で、ちょっとでも音がすると逃げる】という有力情報を入手!
自分の寝室に入る前には、壁を「トントン」って鳴らすのを習慣にしていたら、いつの間にか本当にヤモリがいなくなったの!
わーーーうれしいいい!!! 最高!!!! 私にとって、めっちゃ最高の日常が訪れて、もう怯えなくてもいいじゃんって喜んで、いても立ってもいられなかった。
近所の人にも報告するくらい(笑)。
でも安心して寝ていた数日後、最悪なことが訪れた……。
いつものように夜、ベットで横になっていたら、手の届く距離にゴキブリが!! しかも1匹ではなく何匹も私の方に寄ってきた……。
きゃーって慌ててベッドから降りると、床にも数えられないくらいのゴキブリが大量に発生していたの……。例えると、ドクターフィッシュがいるところに足を突っ込んでる感じ。
ネパールに来てから、ゴキブリは日常的に見ていて慣れてはいたけど 、大量のゴキブリにはまだ耐性がなくて、すっごく怖かった(汗)。
とてつもない大きな悲鳴をあげたので、またいつもの虫だろうと感が働いたのか、ババ(お義父さん)がゴキブリに効く薬を持って駆けつけてくれた。
ネパールのゴキブリに効く強力な薬とは…!?
その薬はスプレーとかじゃなくて、学校の黒板に書くチョークに似ていて、ベッドのすぐ下の床やドアの下とかに、たくさん線を引いていく感じの薬 。
あれよあれよと言う間に、ベッドの周りが魔法陣みたい(笑)。
「これで、このみのベッドにゴキブリが近づいてこなくなるよ」とババに言われて、信じて寝てみることに。
朝起きて床を見てみたら、そこには小さなゴキブリがたくさん死んでいて効果抜群! おおお! すごい!!! これでもう大丈夫って安心しました。
ババからは「この薬はすごく強力だから、使ったらすぐ手を洗わないといけないよ」って言うぐらいのスゴい薬らしい。
でも、よく考えると、ベッドの周りをそんなスゴい薬で線を引いて、私そこで寝てて大丈夫だったのかな?? そんな環境で呼吸バリバリしてた(笑)。倒れなくてよかった~。
薬の力ってすごいな~って思いながら、平穏な日常を取り戻そうとしていたら、ふと部屋を見回すと壁や天井にゴキブリが……。
しかもデカい……。長年生きてるゴキブリは、床に薬があるっていうことをわかっているような行動……。生命の進化すげえ。
ババに「今度は壁と天井に現れたよ! しかもデカい!」って伝えたら
(ババ)「壁や天井にいるゴキブリはヤモリが食べるから、今度からトントンしないでね。トントンしなかったらヤモリが、このみを守ってくれるから」
そう言われて、自分がヤモリにしたことが、こんなふうに影響するんだってめっちゃ反省……。
それからはヤモリに意地悪しないと誓い、自分の寝室に入るときにしてた習慣をやめて、心の中で「ヤモリごめんよ~」って唱えてたら、いつの間にかゴキブリはいなくなり、ヤモリが壁に現れてくれて、いつもの虫とヤモリと一緒に生きる生活に戻りました。
私たちの生活を守ってくれてありがとう、ヤモリさん~!