ネパールの民族“グルン族”に嫁いだのが、日本語しか話せない日本人妻・グルンこのみ。ネパールの家族とはフィーリングで会話している、そう話す彼女の飾らない人柄とネパールでの日常は、YouTubeやTikTokで注目されている。
そんな彼女に、ちょっと気になる「ネパールのトイレ」について教えてもらいました!
可愛くても左手で撫でるのはダメ!
日本にも礼儀があるように、ネパールにも気をつけないといけないことがある。
それは【左手】で握手をしたり、頭を撫でたりしないこと。
なんでかっていうと、ネパールはトイレのときにトイレットペーパーを使わず、左手で処理をします(最近ではトイレットペーパーを使う家庭もある)。なので、左手は「不浄の手」という認識があるから。
それに日本では12ロール300円台で買えるトイレットペーパーは、ネパールではなんと……600円~800円くらい! めっちゃ高い!!! 質感は少し硬めでお尻が痛くなることもしばしば(笑)。日本では当たり前にあるし、普通に買える値段だけど、ネパールでは貴重な存在。
あと、ネパールのトイレでは、トイレットペーパーは詰まることが多いので注意が必要。
私の家でも、寝室のトイレがよく詰まるので、そこでは使わないようにしてるけど、食中毒になったときはトイレとお友達になるので避けられない(笑)。そのときは死にかけながら、詰まったら直す、を繰り返して使ってます(笑)。
他には、初めてネパールに行ったとき、旦那っちからも「気をつけてね」と言われていたんだけど……。
子どたちと戯れていたとき、「可愛いね~」って頭を左手で撫でようとしたことがあって、全力で逃げられたことがあったの(笑)。
「あーーー! そうだった、ごめんね」って全力で謝りました(笑)。でも、そういうことがあっても、みんな怒らず「仕方ないよ」と言ってくれるネパール人の優しい国民性に心が温まる。
そういえば、ネイルは左手だけにする人が多い。
さっき左手はトイレで使う手だと言ってたのに、なんで左手にネイル?って思うよね。
ネパール人は右手でご飯を食べるから、右手にはしない人が多い。(10~20代はオシャレでどっちの手もする人もいる)
以前、お友達にネイルをしてもらったときに、左手にしかされなかったことがあって、“なんでだろう?”と思ってたけど、今なら納得できる。
当時は「なんで片方だけ……私なんかしたっけ?」って不安になってた(笑)。
あ、さっきのトイレの話に戻ると、日本では当たり前にトイレットペーパーがあるけど、ネパールでは無い所がほとんどです。
「じゃあ、どうしたらいいのか?」
トイレに入ると、大きなバケツと小さな取っ手のついた容器があって、低い位置に水道の蛇口がついています。そこの水を使って洗ったり、トイレが流れないタイプだと、そのお水で流します。
ネパールのトイレは、これが主流なので慣れたら楽なんだろうけど……遊びに行った場所ではなかなかできない。自分のお家では慣れてはきたけど、こう見えて潔癖症なんです(笑)。
なので、私はトイレットペーパーを持ち歩いたりしてます!
昔は「郷に入れば郷に従え」精神で無理して頑張ってたこともあったけど、それが食中毒につながったり、ストレスの原因にもなったので、最近は少しずつ慣れようとはしつつ、無理してまで合わせることはせずに、トイレットペーパーを買ったり、適応して暮らしてます。
次回の『グルンこのみのサンチャイネパール』は、5月7日(火)更新予定です。お楽しみに!!
〇グルンちゃんねる[YouTube]