マネージャーに間違われても悔しくない檜原洋平

――檜原さんも一緒に大食いに挑戦することがありますよね。

檜原:そうなんですよ。僕は一人暮らしを始めた19歳ぐらいの頃から、自分の好きなタイミングで好きなものを食べるっていう生活をしてきたので、実家に帰ってご飯を作ってもらっても、自分が食べたいタイミングじゃなかったら食べられないくらい、無理して食べられないんですよ。無理して食べると、しゃっくりが止まんなくなっちゃうんで大変です(笑)。

――檜原さんは趣味を活かしてやりたい仕事などはありますか?

檜原:うーん、お仕事いただけるのはありがたいんですけど、今で理想の未来なんです。というのも、僕は昔から調子のいい人間というか、目立つヤツの隣にくっついて、良い部分で自分も目立つ、みたいな人間だったので。

だから「前に出てなんかやれ!」って言われて、何かをやらせられるのはイヤだったけど、目立ちたいって気持ちは常にあって。だから、今のポジションは子どもの頃からしたら、理想の将来なので、自分が前のめりにやりたい仕事、とかは特にないんですよ。

――めちゃくちゃ良い話ですね。ママタルトさんの漫才を見ていて感じる楽しさが、その言葉に集約されている気がします。

大鶴:でもさ、悔しいとかないの? この前も二人でタクシー乗っていて、ひわちゃんが先に降りたとき、運転手さんに「いつもテレビで見てます。さっき降りられたのはマネージャーさんですか?」って言われたんですよ。悔しいよ、俺は……。

檜原:悔しいとかはないな~(笑)。街で一緒に歩いてるとき、「大鶴肥満さんですよね? 一緒に写真撮ってください」って声かけられてて、2人で写真撮ってる横で僕がニコニコしてたら、ほかの芸人から「大鶴肥満だけ顔さされてさ、ひわちゃんは悔しくないの?」とか言われたんですけど、そのときも本当に全然オッケーって感じでした。

――自分が目立つために、これがやりたい! とかはないんですか?

檜原:そうですね。別に僕に何かあるわけじゃないんで。このあいだ『いくらかわかる金?』(TBS系)って番組で、大鶴肥満が飲食店で好きなだけ食べて、いくらになるかをクイズにするっていう企画があったんですけど、僕は「普通の人として好きなように食べてください」って言われて、それが最高だったんですよ。だから、もっとそういうのをやりたいです。

▲檜原洋平「相方の横で一緒に目立つ、この状況が幸せです」

――6月30日に『ママタルトの我漫才!-GAMANZAI-』という、24時間断食したあとに、漫才をやるというイベントがありましたが、こちらは檜原さんも過酷ですよね。

檜原:そうなんですよ。24時間断食するって、本当にとんでもなく過酷なそうじゃないですか。ドーバー海峡横断するくらいの。でも、周りに聞いたら、意外とファスティングとか言って普通にやってる人もいるらしいですね。

大鶴:いや、俺たちは過酷であってるのよ。ひわちゃんもデブなのに、痩せの気持ちでいるから、“24時間の断食って当たり前なんや”ってびっくりしてるけど 、俺たちはちゃんと企画を成り立たせてるよ。

檜原:

大鶴:別に二人ともデブだし、それでオファーしてくれてるんだから、過酷そう、でいいのよ。

――檜原さん的には……。

檜原:いや、正直、自分はデブだと思ってます(笑)。でも、チョッパーみたいな感じで、僕が「デブ」と言ったら「デブじゃない」って言われて、痩せぶったら「デブ」って言われて、どっちつかずなんですよね。

――どちらかに振りたいという思いもあるんですか。

大鶴:でも、太ったら絶対に体壊すんで、やめたほうがいいと思います。僕は大丈夫なんですけど。

檜原:たしかに、歳だから弁当が完食できない、とか言ってる人たちを見ていると、もしかして一番健康なのは大鶴肥満なんじゃないか?って思う瞬間めっちゃありますね。太ってるのに、肌ツヤもいいんですよ。

大鶴:頬も黒くなってないですからね。普通は太りすぎると、頬が壊死していくらしいんですけど、僕は全然です。これは1つの説として、大鶴肥満は早口だから、ここの筋肉がすごい発達してるっていうのがあります。

――なるほど。たしかに、太ってらっしゃる方って口調もゆっくりのイメージですけど、大鶴さんは早口ですもんね…! 挑戦してみたいお仕事などはありますか。

大鶴:中学の頃から100キロを超えていて、そこからずっと、停滞することなく少しずつ増え続けているんです。なので、まず『M-1』で優勝して、ある程度デブキャラとしての仕事を終えたら、クリスタルジムに通って筋トレして、90キロくらいまで落としたいですね。それで、プロ野球の独立リーグに入団して、無双してみたいです。

――そこまで描いてるんですね。

大鶴:今でもたまにジムに行くんですけど、僕は内転筋がすごいらしくて。マシンの一番下の重りで10回3セットを余裕で上げてたんです。でも、それ普通はあり得ないらしっくて。

――それを活かして野球で活躍したいと。

大鶴:そうですね。でも、何に対しても全部興味なんですよね。趣味のピザ作りもそうだし、ゴシップが好きなのも全部興味です。190キロまでいったのも、どんな感覚なんだろうって興味なので、今度は100キロ切ってみたいなと。もう、20年くらい体重2桁の世界を体験していないので。