バスケットボール男子日本代表のジョシュ・ホーキンソンが、自身の初著書『日々挑戦、日々成長』発売を記念した取材会と、200人限定のサイン本お渡し会を開催した。

オリンピックの次の目標はリーグ優勝

『日々挑戦、日々成長』(小社刊)は、大学を卒業後すぐに来日してから日本代表になるまでの自伝的要素と、日々を戦い続けるための“日米ハイブリッド”の28個のマインドセットについて綴られている。

48年ぶりに自力での五輪出場を決めた昨年のワールドカップから、パリオリンピックまでを一気に駆け抜けた1年と数か月。囲み取材では日本代表の不動の救世主として戦い続けたホーキンソンはオリンピックを終えた心境を語った。

「ワールドカップからオリンピックを通じて、世界のトップ選手たちと戦うことで個人的にも自信がつきましたし、そこで培った自信とレベルアップした今の状態で、2024年のBリーグのシーズンを戦っていきたいと思います」

▲質問ひとつひとつに丁寧にこたえるジョシュ・ホーキンソン選手

また、タレント揃いのチームを率いたトム・ホーバスヘッドコーチから学んだことについても触れた。

「ワールドカップ、オリンピックを通じてですが、ロッカールームに選手を集めて円陣しては『信じていますか?』と問いかけて、一人ひとりがそれに応えていくことを繰り返したのですが、みんなが『信じています』と答えるのを聞いて、自分もモチベーションが上がりましたし、皆もそうだったと思います。

トムコーチの、チームを鼓舞する手法はとても勉強になりました。彼はアメリカバスケの要素と日本の文化をよく理解しているので、良いコンビネーションが生まれたのだと思う。これは日本バスケにとって良いこと、これからもトム・ホーバス監督のもとで戦う機会があるといいなと思います」

▲HMV&BOOKS SHIBUYAスタッフからも熱烈歓迎を受けてニッコリ

世界最高峰のバスケリーグ・アメリカのNBAで6シーズン活動した渡邊雄太選手が、今年からBリーグに出場することについて聞かれると、個人的な思いとともにBリーグの未来にまで可能性を広げた。

「NBAで大活躍した渡辺選手が日本に帰ってくるのは、日本のバスケリーグにとってもとても大きいこと。試合を見に来るファンの方々もますます増えるでしょうし、Bリーグのレベルもどんどん上がると思っています。

昨日もプレシーズンで対戦しましたが、ワクワクした。ついこの前まで代表で一緒にやっていたので不思議な感覚でした。これからもシーズンを通して対戦することが増えるので、マッチアップすることがとても楽しみです。Bリーグをもっともっと成長させたいです」

取材終了後のお渡し会には、関東近県だけでなく、長野・名古屋・福井などからも熱狂的なファン200人が思い思いの言葉を胸に詰め掛けた。「応援しています!」「今シーズンは優勝期待しています!」という応援メッセージには笑顔で応え、一人ひとりにサイン本を手渡したジョシュ・ホーキンソン。

▲バスケ好きの小学生は憧れの選手との距離の近さに感激

10月3日に開幕するBリーグでの活躍にも期待したい。