「夏は痩せるどころか、そうめんとアイスで夏太りしたよ★」というアナタ!
この連載が、あなたのダイエットの駆け込み寺になります!!!
「ダイエットあるある」共感するもよし、反面教師にするもよし。
ダイエットにまつわる失敗を、ここに全て置いてきました。
「読めば痩せる!?」笑えるダイエットストーリー、第2話!
《第2話》「ロカボナッツを食べた女の末路」
「あー、朝起きたら体重3キロくらい減ってねーかなー」
目が覚めて、私はいつも通りそう思う。
「あー、会社行きたくない。あー、会社行きたくない。あー、会社行きたくない」
起き上がりながら、私はいつも通りそう唱える。
顔を洗い、最近の忙しさを顔に感じて絶望し、自然と下を向くと、そこには体重計がある。
……体重計乗りたくねー。
でもあのツイートしたせいで乗らないとなんだよなー……
体重計に乗ると、 “ピッ” と音が鳴る。
この音が鳴った後、私はいつも通り口にする。
「あー、ですよねー減ってな──……」
体重1500g減(前日比)
……
……
……ん??
“ピッ”
体重1500g減(前日比)
1.5キロ、減ってる……な……。
え? 待って待って待って、マジで何が起きたかわからん。推しの入籍報告くらい意味わからん。
1.5キロて。え? 1.5キロよ? 1.5ってあれだよね? コーラのデカい方のペットボトルと同じ重さってことだよね?
爆飲みしたくて調子こいて買った時、持って帰るの辛すぎてすごい後悔したことあるんですけど? え? あの重さ分痩せたの私? ……え? マジ……?
ははーん。さては私、明日
いやいやいや、待て待て待て、死なん死なん死なん、嬉しい嬉しい嬉しい。いや嬉しいよ!
え、嬉しっ!!
子供の時の予想だにしない人からのお年玉くらい嬉しっ!!
でもなんで……
ハッ!
まさか、アレのおかげか!!
と、私は会社のカバンに入れていた、ある小袋を取り出す。それは……
ナッツだ。
時間は2日ほど前にさかのぼる──……
2日前、私は猛烈に仕事をしていた!
今、私の会社はいわゆる“繁忙期”というやつで。私を含めた社員全員がまさに目の回る忙しさなのだ。この忙しさはおよそ3日間続く。
正直、休憩をとってる暇もない。次から次へとやってくる仕事をガンガンこなしていかなければ間に合わない。
食事も、サンドイッチやおにぎりなどを片手に、仕事をしながらと言う状況だ。
そんな中、私は大失態を犯していた。そう、皆さんのご想像通り!
お昼ご飯を買ってき忘れましたー!
この激務の中、飯抜き。
うん!
無理無理無理死ぬ死ぬ死ぬ!!
でも、社員全員が大車輪のごとく走り回って仕事をしてるところに
「ちょっとお昼ご飯食べてきまーすぅ」
なんて言ったら……うん、ぶん殴られるね! えー! どうしよー!!
と、そんな時、
上司「このクソ忙しい時にコピー機の紙切れとか勘弁してー! ちょ、誰か! 忙しいのはわかってるけど買い出しに──」
「あ、私いきましょうか?」
私はしれっと、あくまでしれっと答えた。
まるで困ってるなら助けてあげますよ? みたいなトーンで。
上司は忙しいのにほんとごめん、助かる、と頭を下げてくる。
いえいえ、助かったのは私の方です。
私は、上司に言われた買い物を秒で済ませ、ダッシュでコンビニへ。