グラビアアイドル麻倉瑞季が、敬愛するVTuberと対談する企画、麻倉瑞季の「あしゃくの異空間」。
VTuberが大好きな麻倉と、「にじさんじ」所属の健屋花那(すこやかな)との対談は盛り上がり、彼女が一度活動を休止していた理由から、VTuberとして活動するうえで喜びを感じること。さらに、医療従事者として女性に伝えたいことや、まさかのグラビアプロデュースの話まで!? 多岐にわたった対談をご覧ください!

健屋「今も医療従事者です」
麻倉:健屋さんって、ご自身で絵も描かれるんですか?
健屋:はい、メンバー限定なんですけど、カレンダーの絵を毎月描いてます。
麻倉:正直、ご自身で絵を描かなくても、成立してるじゃないですか、そこがすごいです。
健屋:ファンの皆さんにしっかりお金を払わせている事なので、ちゃんと描きたいなっていうのと、国家試験を受けている時に、1年近く休みをいただいていた時があって、気分転換に絵を描きたくなったんですよね。それで、絵を描くならみんなに渡せる絵が良いなと思って、ちょうどクリスマスシーズンだったので、クリスマスにちなんだイラストを描いて、メンバーに投稿したのがはじまりで、それが結構楽しくて。次の月も、次の月も、ってやっていくうちに、たぶん2年くらいはほぼ毎月描いていると思います。
麻倉:すごい。
健屋:今も医療従事者です。
麻倉:にじさんじと両立するの、大変じゃないですか?
健屋:うーん、大変な時もありますけど、やはり知識って一度つけても落ちていくもの、忘れていくものなんです。忘れてしまうのは止められないですけど、ちょっとでもこうだったな、というのは思い出したい、という気持ちが強いですね。
麻倉:素晴らしい。 やはり医療従事者である、ということは健屋さんにとって自分のアイデンティティというか、コアのようなものなのでしょうか?
健屋:なんだろう、私がここにいさせてもらえる理由なのかな、って。自分ではそうは思ってないんですけど、声が特徴的とか、あとちょっと性癖が変だとか(笑)。
麻倉:(笑)。
健屋:そういう面白さも持っているけど、それだけじゃなくて、やはり医療従事者という物珍しさもあってにじさんじに採ってもらえたんだろうな、という自負があるんです。実際にそうだったのかどうかは聞いたことはないんですけど、自分ではそう思ってるから、そこは大事にしたい。
ほかにも、私が活動することで、みんなが健康に気をつけてくれてる事が伝わったりするのも、活動の大きな原動力になってます。運動する動画もアップしているんですけど、視聴者の方から“一緒に運動したよ”というコメントがあると、たまらなく嬉しい。あと、これはちょっとスケールが大きい話になりますけど、私の歌を聞いて死ぬのをやめたよ、という事を言ってもらえた時に、“あ、私はこれからも人の命を救いたいな”と思ったんです。
コスパよりも「リスナーに喜んでほしい」
麻倉:素晴らしい話…! すべての活動が地続きなんですね。
健屋:そうですね。形はどうであれ、病院で働くとか、そういう方法以外での救い方ができれば良いな、と日々考えています。
麻倉:私も、すごく鬱の時に健屋さんの『君が飛び降りるのならば』※1歌ってみた動画を聞いて、めっちゃ救われて。
〇【歌ってみた】君が飛び降りるのならば【にじさんじ/健屋花那】
健屋:ありがとうございます。これも8月31日にアップしたんですけど、若者の自殺者がいちばん多いのが9月1日なので、じゃあその前の日に出そうということだったんですが、でも、それも途中から思いついた事なんです。もともとこの日をめがけて作業していたわけじゃなくて、もうすぐ8月31日だから、じゃあその日にあげようかな、ってくらいでアップしたんですけど、ありがたい事に凄く反響があって。
麻倉:でも、オタクとしては、健屋さんがオタクに目を向けてくれてるというか、気にしてくださってるのがとても嬉しくて。健屋さんのその何気なさに救われた人がどれほどいるか!! ……すみません、アツくなっちゃって。
健屋:(笑)。でもその分、それを思いついたのは本当1ヶ月前とかで、めちゃくちゃ納期ギリギリで、各クリエイターさんに無理を言って納品してもらったという事情があります。
麻倉:でも、納期ギリギリでやる時はその分お金は余分にかかりますよね?
健屋:ケースバイケースですけど、短期間で出すってなると、その分お急ぎ便みたいになるので、お金はかかります。
麻倉:必ずしも、コスパが良いとは言えない気もするんですけど、お金がかかってもアップする理由は…。
健屋:それはもうやはり、リスナーに喜んで欲しい、それだけですね。
麻倉:VTuberの鏡すぎる……!