麻倉 瑞季「すべての友達に幸せでいてほしい」
健屋：いやいや(笑)。もともとは私、歌に自信がなくて。活動をはじめたばかりの頃は、“歌はやらないよ”って言ってたんです。多分登録者数5万人記念の時だったと思うんですけど、勇気を出して歌枠をやってみて、今思い出しても本当に下手……いや、今もそんなに上手くないんですけど、リスナーが“健屋の歌がいい！”って言ってくれて、じゃあ感謝の気持ちを表現するのに歌はいいのかなと思えたんです。そこから、色々コラボしませんか、って声をかけてもらえる事が増えて、歌を披露する事が楽しくなったんです。
麻倉：当時のオタクに感謝…！！！ 今、私が健屋さんの歌ってみたを見られてるのはお前らのおかげやで、って言いたい！
健屋：本当にファンの声がなかったら今でも出してないと思います。
麻倉：ファンの方の言葉でガクッとなっちゃう事はないんですか？ というのも、私が結構ファンの方の言葉で食らっちゃうタイプで。本人は悪気ないんだろうけど、みたいな言葉とか。
健屋：ありますよ、一番嫌なのは、仲のいい人の事をファンに悪く言われた時とかですかね。もともと、私のことを好きじゃない人に何を言われても“あなたは私の事を好きじゃないもんね”で終わりなんですけど、自分のことを好きだと思ってくれてた人、信頼していた人からそういう言葉が出ると、かなりヘコみますね。
麻倉：たしかに、自分の感覚に近しいと思ってた人から悪口がでたらヘコみますよね。それだけファンを大切に思っているということの現れなのかも。あと、健屋さんってマインドが少年漫画っぽいですよね、友達や仲間を大切にされるのかなと思いました。
健屋：仲間意識は凄く強いかもですね。一度、懐に入るとめっちゃくっつくし、心の距離も近くなるし、もうすべての友達に幸せでいてほしいし、嫌なことが起こらないで欲しいと思う。
麻倉：ほんっっと素敵…！
健屋：麻倉さんもそこに入ってますよ。
麻倉：ちょっと！ 今のこの瞬間！ （編集者に)音声でも動画でもなんでもいいので、データをあとでください！ (健屋さんに)もう！ 本当にお上手なんですから…。
健屋：上手とかじゃなくて、本当に思ってます！
麻倉：本当に幸せです今…。
「おっぱい大きいね」は褒め言葉？
――良いお時間になってきたのですが…。
健屋：麻倉さんさえ良かったら、私は時間はまだ大丈夫ですよ。
麻倉：えー、神すぎる、私ももっとずっと話していたい。
健屋：もう少しお話できるんであれば、麻倉さんにお聞きしたいことがあって、というか、聞きたかったんですけど、失礼にあたったらよくないから聞かなかった事があったんです。あの、“おっぱい大きいですね”はグラドルの方に言っても、失礼にはあたらないですか？
麻倉：あたらないです！
健屋：というのも、初めてお会いした時に“うわ、すご”って思った記憶があるんですよ。で、帰宅してから改めて写真を見ても“すごすぎる…！”って、本当、童貞みたいなムーブをしてしまったので(笑)。
麻倉：(笑)それでいうと、私は女の子大好きな女の子なので、女の子から言われても全然大丈夫なんですけど、男から言われたら“……ヤリモク？”※2って警戒しちゃうかもしれない。それで言うと、アプローチをかけてくる男性がヤリモクかどうか、精査する時間が入るのは悩みかもしれないですね。でも、「おっぱい大きいね」は基本は褒め言葉だと思ってます。
健屋：すごく素敵なお胸をされているので……。
麻倉：めちゃくちゃ嬉しい！
健屋：自分の話に置き換えると、VTuberのエッチなイラストってゾーニング※3の対象になったりするんです。
麻倉：タグを分けて、とかありますよね。
健屋：人によっては本人の目につかない所でやって、と言う方もいますし、描く側が配慮したりするパターンもあるんですけど、私は比較的大丈夫な方なんです。もちろん、人によっては見るのも不快な方もいますから、そこは配慮していただきたいのは前提としてあっての話ですが。麻倉さんは、セクシーな姿を自分から提供する側じゃないですか、これはやめてほしいな、みたいな線引きはあるんですか？
麻倉：うーんと、これは私に限っての話なんですけど、今はAIの技術で顔をすり替える、いわゆるディープフェイク※4と呼ばれるもの。これは嫌悪感がありますね。顔だけ私、とか、身体だけ私、とか。例えば流出！ みたいな触れ込みで、私がまるでそういう行為をしているような動画を拡散されて、事実じゃない事が広まっていくのは嫌ですね。あと、今は無断転載も嫌です。X(旧Twitter)が収益化できるようになってから、私のおっぱいで稼ぐ輩が現れて、それも凄く嫌だ。
健屋：たしかに。自分がイラストレーターだとして、せっかく描いた絵を転載されてお金を稼がれているって事ですもんね。それは許せない！ 麻倉さんのおっぱいを使ってお金を稼ぐ輩がいるなんて！