『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)や『ネコいぬワイドショー』(BS朝日系)などに出演中のアナウンサー・森千晴。そんな彼女のファースト写真集『こもれび』が発売された。写真集ロケの思い出やこれまでの活動を語ってもらった。

「すごくいい声だね」って褒められたんです
――ご家族とはキャンプなどアウトドアな体験をされているとお聞きしましたが、子どものころの森さんは活発なお子さんだったんですか?
森千晴(以下、森):積極的に自分で何かしたいという感じではなく、平和に暮らしたいおとなしいタイプでした。でも、このまま普通に終わるのがもったいないと思うようになって、中学生くらいから自分から楽しいことを探すようになりました。
――その初めの一歩はなんだったんでしょうか?
森:友達と洋服を一緒に買いにいったんですが、その一歩は大きかったです。渋谷のお店にお小遣いを持って行きました。普段は制服なのであんまり着る機会はなかったですけど、自分で買った経験がなかったので、そのときのことはよく覚えています。
――アナウンサーにつながるきっかけはいつあったんですか?
森:部活とは別にボランティア委員会という、経済的な理由で支援が必要な子どもたちに、物資をお送りしたり、手紙を書いたりする活動をしていたんです。その朝礼で必ずスピーチをすることになっていて、苦手に思いながらもスピーチをしていたら「すごくいい声だね」、「説得力があるね」と褒められたんです。
それと、面白くおしゃべりをする人がすごく好きで、友達にも面白いトークをする人が多かったんです。それで、“おしゃべりするんだったら、 面白く伝えたい”と思うようになって。人との関わりで生まれる良さ、サポートができたらいいなと思うようになりました。ちょっと滑った人をフォローしたりとか、チームプレーで会話を盛り上げていく楽しさもありますよね。

今の自分をちゃんと残したい!
――6月27日(金)にファースト写真集『こもれび』が発売となりました。グラビアは本業ではないですが、写真集を出したいという思いはありましたか?
森:お仕事を始めたころは考えたことがなかったんです。でも、今ちょうど仕事を始めて5年ぐらい経って、5年前の自分の写真をスマホで見たら全然違うと思って。これは今の自分をちゃんと残したい、そしてお仕事として残せるなら、こんな幸せなことはないなと思って「ぜひ写真集を出したい!」って一気に思うようになりました
――撮影にとても前向きで、たくさん意見をいただきました。その1つに「海外で撮りたい」とのご希望がありました。
森:参考にするために色々な写真集を見るうちに、海がある場所で撮りたいなって思ったんです。場所がグアムに決まったときに、赤土のロケーションをネットで見たときに“うわっ! きれい”心を奪われました。衣装もこんなものを着たい、こういう柄がいいなどたくさんの希望を伝えさせていだいて、とてもいい写真集になっているかなと思います。
――1日中、ずっと撮られっぱなしという体験は初めてだったと思いますが、実際やってみていかがでした?
森:テレビでは座りっぱなしでポーズを取ることはないので、ポージングってすごく難しいんだなと実感しました。手の位置にしても、アナウンサーらしい手の位置につい戻ってきちゃって。でも、カメラマンの唐木(貴央)さんが細かく指示を出してくださって、それを見よう見まねでやってみました。
それがすごくハマったのは、部屋でくつろぐシーンでしょうか。一番リラックスしているようで、実は緊張もしていて。でも、実際にあがってきた写真をみたら、すごくいい雰囲気で撮れていて安心しました。リラックスしているからといって、本当にリラックスすると猫背になっちゃって写真としてきれいじゃなくて。きれいに見える角度とか姿勢とか、難しかったです。
――撮影以外の思い出もあれば聞かせてください。
森:朝ごはんで食べたクラムチャウダーです。人生で一番濃いクラムチャウダーで、とても美味しかったです! そして、いろんなアジアの国に近いからか、タイ料理、韓国料理など色々なジャンルを食べられて、どれも美味しくいただきました。
――完成した写真集をご覧になった感想は?
森:中を見る前に、3種類の表紙(通常版・DVD付限定版・Amazon限定版)を並べるだけで感動します。この3種類を選ぶだけでもすごく大変だったんですが、本当にいい写真を選べたと思います。そして中を見ると、本当にたくさん撮ったんだなぁって。いろんな衣装を着て、いろんなところに行って、頑張りました!
――ロケで一番思い出深いところはどこですか?
森:ロケーション的には、やっぱり赤土のところです。ネットで見た通りの赤い大地が一面に広がっている景色とか、それが夕日に照らされている色とかすごく感動しました。到着したときは夕焼けで空は明るかったのに、ものの30分で陽が落ちて、こんなに漆黒の世界になるんだって……。
――その刻々と変わる短い時間の中で集中して撮らなければならないプレッシャーもあったと思います。
森:そのシーンは全然表情が違います! これは一番見てほしいところです。なんの目印もない広い場所だったので、ちゃんと元の場所に戻れるように、目印をつけながら現場に行き、帰りはその目印を頼りに街頭ひとつない暗闇を戻りました。大きな木を目印にして帰ったのは思い出です!