実はラーメンは低GI食!!
お酒を飲んだあとに、どうしても「締めのラーメン」がやめられないという人が多いでしょう。締めのラーメンは、明らかに肥満の原因になりそうですが、果たして本当にそうなのでしょうか? 実は精密に分析してみると、ラーメンも低GI食だったのです。
では、麺類をGI値で分類してみましょう。
中華麺(GI):50
そば(GI):54
おかゆ(GI):57
パスタ(GI):65
マカロニ(GI):71
インスタントラーメン(GI):73
ベーグル(GI):75
そうめん(GI):80
うどん(GI):85
もち(GI):85
ビーフン(GI):88
ごはん(GI):88
フランスパン(GI):95
食パン(GI):95
驚くことに、ラーメンはうどんやご飯(お米)、お餅などよりも圧倒的に低GIです。なんとそばやパスタよりも低いのも意外ですよね。よくビーフンはヘルシーと位置づけられますが、そもそも米の粉からできているので、決して低GI食ではありません。
夜にラーメンを食する上で問題となるのはむしろスープです。たしかにスープの中に含まれている塩分や脂分は気になります。しかし、夜は塩分の摂取は緩めで大丈夫です。
脂分に関しては、焼肉を夜に食べる時と同じように「今日は飲み会があって、どうも締めのラーメンまでいきそうだな」という時は、お昼からいつもより多めの食物繊維を摂って、脂が身体に吸着しづらいように準備しておけばいいわけです。
それでも気になるなら、一緒にワカメなど繊維質の強いものを食べるのがいいでしょう。そうです、締めのラーメンはいつもワカメ山盛りで。
乾燥ワカメの場合、約50%が食物繊維で、しかも、ワカメは約80%が不溶性食物繊維(セルロース)で、残り約20%が水溶性食物繊維(アルギン酸)です。乾燥ワカメをポリポリ食べるのもいいのですが、酢昆布、都こんぶもオススメです。
ラーメンを怖がる必要なんてありません。おかゆやうどんより中華麺のほうがGI値が低いということは、それだけ血糖値が上がりづらいということです。楽しくお酒を飲んで、締めの麺を食べる時は、もう迷う必要はありません。ぜひ、ワカメラーメンにしましょう。
ただし、先述(9月15日)していますが、締めのラーメンを食べるなら、食事を始めてから4時間以内にすることを忘れないでください。また、トッピングに薬味のネギを大盛りにするのがおすすめです。薬味がテーブルに置いてあって、自由に盛れる店も多いので、その場合は山盛りにしましょう。
ネギは、ニンニク・生姜とともに、先日(9月9日)に触れた「デザイナーフーズ・ピラミッド」でも一番上に位置している食物です。一般的には「ネギ」ではなく「セロリ」と書いてありますが、アメリカではネギが一般的ではないので、その代わりになります。
私がラーメンを食べる場合、山盛りのネギを麺の下に埋めて加熱します。ネギには「芳香族」という匂いの成分が入っているので、加熱すると揮発します。吸い込んでも身体にいい、食べても身体にいい薬味のネギをいっぱい乗せましょう。
※本記事は、今津嘉宏:著『115歳が見えてくる“ちょい足し"健康法』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。