パチンコ・パチスロとの付き合い方を見つめ直す

引っ越しそのものも、極力お金の掛からない方法を選びました。レンタカーでハイエースを借りて、仲の良かった友達に運転してもらって、寮と新居を3往復するという地獄のような引っ越しでしたけどね。

何も考えずにお金を使い続けたツケがここで来た、とも言えるでしょう。

……引っ越しの前後は、さすがに好きだったパチンコやパチスロも封印です。なんせ、打つ気になれなかったし、お金もないんですから(笑)。

それなりにエネルギーを使って、強引に引っ越しをしました。でも、無理やりにでも引っ越したことで、多少の気分転換にはなったのだと思います。

(結果的には)割と短期間で、その上司の元も離れることができたのも幸運だったかもしれません。「仕事を辞める」という、ある意味では最悪の事態は避けることができました。これは純粋にラッキーだったとも言えます。

その引っ越しが、人生の第2ラウンドのスタートとも言えるかもしれません。

この時は、さすがに反省しましたね。「お金の使い方は、十分考えなきゃな」って。
「よーく考えよー、お金はだいじだよー♪」とは、本当よく言ったものですね。

人生、何処でどうなるかなんて、わかりません。

例えば、パチンコ・スロットを打つ人だったら、一度くらいは「使っちゃいけないお金」に手を出して、痛い目を見たりとかしたことあるんじゃないかな、って思うんですよ。自分がそうだったから分かるんです。それで、何とかなったことも、もちろんあるんですけどね。問題は何とかならなかったときです。当然、そういう後って「どうしよう……」っていう後悔の念が押し寄せてくるというか。

僕も、その手の人間でした。

「本当に自分が痛い目を見た」からこそ「改めてパチンコやスロットとの付き合い方を見つめ直す機会になった」といっても過言ではありません。自分は結局「痛い目を見てから」気づきました。痛い目を見てからじゃないと気づけなかった、と言ってもいいのかな。

普段、自分の番組でバカスカと万券がサンドに吸い込まれていく様子を、世界中に向けて発信している人間が言っても何の説得力もないかもしれませんし、偉そうに聞こえるだけかもしれませんが、できれば、皆さんには、そんな死ぬような思いを味わう前に自分でコントロールできるようになってほしいと思っています

もしかしたら僕のように、そういう目に遭うまでは気づけない人もいるかもしれません。若い頃の僕のようなお金の使い方をして、痛い目を見る機会があったら、そこはなんとか「目を覚まして」ほしい、とでも言うんでしょうか。言われなくても、ちゃんと自制して打ててる人は素晴らしいです。