運命の出会いはパチンコ『CRAバジリスクPH』だった
そんな中で僕が出会ったパチンコ台が『CRAバジリスクPH』(サンセイアールアンドディ)でした。『バジリスク』といえば今はユニバーサルのイメージが強いですし、同社からパチンコもリリースされていますね。実はちょっと前には、奥村からもバジリスクのパチンコがリリースされていますが、ここではそれについては触れないでおきます。理由は察してください(笑)。
この、サンセイ製のバジリスクが、僕の知る限りでは『バジリスク』という作品がパチンコ化された、いちばん最初の作品ですね。この『CRAバジリスクPH』という台がなかったら、たぶん、今の『1GAME』としての「ヨースケ」は生まれていません。それくらい、強烈に僕の人生に影響を与えた台です。
僕は、この頃はまだ原作そのものを知りませんでした。タイトルぐらいは聞いたことがある程度だった気がします。漫画もアニメも見たことがなかったんですね。なので「ああ、こんな台が出たんだ、打ってみるか〜」くらいの気持ちでした。
最近は、版権モノのパチンコ・パチスロが、昔に比べたらすごく増えましたよね。なので、自分の好きな作品がパチンコになったりパチスロになったりした時は、嬉しい反面「パチンコとしてのデキが、いまひとつだったらどうしよう……」と、ちょっと怖かったりする方もいらっしゃると思います。こういった風に、原作ありきで新台に座ったりする方も多いでしょう。「版権モノを作る」ということは、メーカーさんも、そういうった原作ファン層を取り込みたい、という狙いがあるのは間違いないでしょうし。
僕は常に「逆」です。あんまり、アニメやドラマを見ないんですよ。なので、流行ってたアニメや有名な映画などを「ホールで遊技台になってから知る」ということが極めて多いのです。それで、打ってみた台が面白かったりすると「気になった元の作品を見てみる」という行動を取ることがあるんですけどね(最近だと『戦姫絶唱シンフォギア』とか、オリンピアの『ガールズ&パンツァー』なんかもそうだったな)。この台は、そんな「原作の逆輸入」を、僕に初めて経験させてくれた台でもありました。原作を知らない人が打って、原作にまで興味を持つくらいのパチンコ台って、本当にスゴいんですよ。版権モノがクソ台に仕上がってたら「誰が、その版権そのものを見るか」という話ですからね。
……このサンセイ製のバジリスクが、クッソ面白かったんですよね。スペック的には大当たり確率1/99、確変57%、時短20回という、王道の確変ループタイプを、そのまま甘デジに持ってきたような台です。一回の大当たり出玉は540個と、今の一般的な甘デジに比べると、出玉がだいぶ多めに設定されています(14玉×5R9C)。なので、甘デジとはいえ、3回くらいの当たりで、ドル箱を交換するくらいの出玉が得られるということもあり、安心感が強いスペックでした。
世間の評価でいうと「時短20」というのが、どうしても引っかかる方が多かったようですが、それでも時短20だとしても1/99であれば、それなりに引き戻すこともあって、不満はなかったですね(ちなみにですが、ミドルスペックもリリースされています)。