パチンコの完成度の高さに原作のDVDを全部借りて帰る

これがねえ、打ったんだ。打ったんだよ。めっちゃ打った。スペック的には「普通の台」なんですけど、この台が優れていたのはとにかく「全体の演出バランス」だったと思っています。予告のバランスもいい。弱いリーチでも、ケツ浮き的に当たることもあるし、強いリーチはもちろん高信頼度で当たる。中リーチは予告の強さ次第。といった「どう転んでもワンチャン残る!」みたいなバランス感覚が絶妙でした。

擬似連予告などもありましたが、今の擬似連みたいにワーキャー騒がないで、なんの音もなく、スルスルっと「人別帖」を模した役物が出てくる。人の名前が消えるほどチャンス。特定のキャラが消えたら鉄板だったり、ここから人別帖が炎上したら突然確変に突入する、といった法則もありました。一番好きだったのは、確変の再抽選アクションでした。通常図柄で当たると「バジリスクアイチャンス」という昇格アクションが発生し、ボタン連打で弦之介の瞳術、あるいは朧の破幻の瞳が発動すると、通常図柄が吹っ飛んで確変図柄に成り上がります。

……って書くと、今はもう、なんの目新しさもなく感じてしまうかもしれないですね。でも当時は、あの確変昇格した時の映像と音がホント気持ち良かったんだよなあ。パチンコ、嬉しい時に気持ちいい台、良台説。

この台は、確率変動中は「確変放映」っていって、連チャンが続けば続くほど(確変の回転中に)アニメのストーリーを見られる、というシステムも持っていました。大当たり中にストーリーが進むものは(今となっては)数あれど、確変時でデジタルが回っている時に見せるっていうのは、変わってますよね。あんまりないんじゃないかな。甘デジなので、すぐ確変が終わってしまって、物語がマトモに見られないのが欠点ではありました。だって1/9で当たっちゃうんだもん(ミドルスペック版は確率が重いので、そっちであればそれなりに見られたのですが)。

そんなこんなでね、しばらくの間、この台に激ハマリして、いつだったか大勝利をさせてくれた時に「毎回、ストーリー見てるけど、最後まで見られないから、原作を見てみるかぁ!」って気になって、帰りにTHUTAYAでDVDを全部借りて帰ったんだよな。

これが、僕とバジリスクの出会いでした。そう、この台がなければ僕はバジリスクを知ることがなかったんです。この台でバジリスクという作品に出会い、物語やキャラクターたちを知って、その結果どうなったか……は続きます。

『1億2000万分の1の激アツ人生』は、次回10/18(日)更新予定です。お楽しみに!!