ロサンゼルスからやってきました。風の時代の風雲児。風野又二朗でございます。

カゼノーの皆さん。お元気ですか?風野は、この3月花粉にめちゃめちゃにやられております。もう苦しみ始めて20年くらいでしょうか。毎年1月頃に思うのですよ、今年こそ、もしかしたら治っちゃってるかもしれないっ!って。

でも2月くらいから花粉の気配を感じ始めて、3月には、無理、助けて、お願いってな感じになっちゃうんです。困ったものです。

以前、花粉症を発症してない人から「くしゃみとか目が痒いぐらい我慢できるでしょ?」って言われたんですけど、無理です、すみませんって感じです。

ただ、そんな事を言ってくるなんて、この人は想像力が欠落してるなと。この地球では思いやり、相手の立場になって考える事が大切なのに!って思ってたんですけど、花粉症の風野ですら夏頃には花粉の苦しみなんてすっかり忘れてしまい、夏だ!海だ!と大はしゃぎし、秋を迎える頃には、どんな辛い症状だったか全く思い出せなくなるものですから、どれだけ辛いかわからない人の気持ちは理解できます。

そうですね、例えるならこれは『失恋』に近い感じかもしれません。

(おおっと。いつもの風野トークが始まりましたね!)

胸が張り裂けそうなぐらいあんなに辛い思いをしたのに、1ヶ月もすると徐々に苦しみが和らいでいき、1年後には、なんであんなに辛かったんだっけ?それだけあの人の事すんごい好きだったんだな!となった事、あるかと思うんですけど、それに近いかもしれません。

忘れちゃうんですよね、人間てのは。でも、忘れちゃうから、忘れる事ができるから、また楽しめるし、嬉しい事がたくさんやってくるんでしょうね、きっと。

そんなこんなで、まさに忘れた頃にやってきた花粉に悩まされているわけなんですが、これもまた、“風”が運んできたんですよ。風が花粉を集めて、運んできちゃうんです。やっぱ風ってすごいなと思いました。

▲風をあつめて、巻き起こす

花粉にしても、失恋にしても、昨年から暴れているあいつにしても、やはり目に見えないものは人の人生を揺さぶってきますよね。(厳密に言えば花粉は杉林に行くと、黄色い粉が飛んでいるのが見えます。ああ、恐ろしい)見えているものなら、わりと悩まず対処できるわけです。例えば、雨が降れば傘をさしますよね、濡れたくないし。綺麗な美女が目の前にいたら逃げますよね。緊張しちゃうし。

でも、見えない問題にぶつかると、どうしたらいいのか、たちまちわからなくなります。

そこには、角度を変えて見ると、面白い事が隠れているように思うんです。

風野の仕事は、目に見えないもの、見えていないものをカタチにする事で、何もないここに物語を作り、現実に起きていないことを作り上げていく事なんですけど。

ここでいきなりクイズです!ババン!♫

【目には見えないけど、何かと触れ合った瞬間、突然、見えてくるものってなーんだ?】

これはですね、いやあ、ここまでこのコラムを愛してくれて、読んできてくれたカゼノーの皆さんなら、即答かな?って、簡単すぎる問題かな?って思うんですけど、どうですかね。

ヒントは、もういらないですよね。では正解言っちゃいますね!

『風』です。

風だけは、どうやったって目に見えないし、カメラで写せないんですよ。一見、風が見えているように感じるのは、風に揺れている木々ですし、カーテンだし、スカートです。風そのものは目では見えないんですよね。

ただ風は感じる事ができるんですよ。見えてないのに、感じる事ができる。そして、そこに風がある事を知っているのは、そこにいる人だけなんです。

(ピュウッ!!)

え?あれ?今、気がつきました?スマホから、あるいはパソコンから、何か感じちゃったかと思うんですけど、これは風じゃありません。これは

『絆』です。

風と絆は同じところにあるんだという事がわかりました。1人では風は起こせないし、1人じゃ絆は生まれない。風野は感じてます。カゼノーとの風の絆を。これからも宜しくお願いします!!!!

季節の変わり目、まだまだ三寒四温ですから、体調には気をつけてくださいね!

それでは、又、風の吹く日に。

『風をあつめて、巻き起こす』は、次回4/2(金)更新予定です。お楽しみに!!