「そんなの関係ねぇ!」が誕生した瞬間

大学でお笑いサークルに勧誘されたことが、この世界に入ったきっかけです。もともと、小さい頃から目立つことが好きな性格でした。

大学生当時は、お笑いの大会で優勝したりと注目もされていました。事務所にもスカウトされ、将来は芸人で食べていくことを決心。ただ、思ったようにはブレイクできず、6年で解散します。その後しばらくは、フリーで芸人を続けました。

フリーの芸人といっても、扱いはフリーター同然。ツテでライブ出演を頼んでも、それまでとは手のひらを返したような態度をとられ、悔しい思いをしたこともあります。30歳まで芸人を続けて、それでもダメだったら就職しようと思っていました。

転機は芸人の先輩に誘われて笹塚に引っ越したこと。それまではサークルの学生ノリだったけれど、芸人の先輩たちと過ごすことで、芸を鍛えられた。

無茶ぶりされたり、不意に面白いことを要求されたりと、常に意識を高く持つようになったんです。僕の芸は笹塚で鍛えられたといっても過言ではありません。この街が僕の人生を変えてくれたんです。

▲オープンは46年前

笹塚というと『茶豆』を思い出します。

「そんなの関係ねぇ!」も、この当時、生まれたギャグです。芸人仲間のウケが良くて、先輩もみんな面白がってくれた。

これはいけるのかもって。

最近は子ども向けの仕事も多いのですが、やってることは昔からそんなに変わらない。僕のネタは、とにかく子どもにウケるんです(笑)。親と子ども、世界に通じる万国共通のネタで、すべての世代を幸せにできる芸人になれたらうれしいですね。

▲カレーの研究を重ねて、今の形にたどり着いた

※本記事は『週刊実話2016年8月4日号』(©日本ジャーナル出版)に掲載された内容を転載編集したものです。

『芸人下積みメシ』は、次回7/23(金)更新予定です。お楽しみに!!

<店舗情報>
■カレー&コーヒー 茶豆(ちゃず)
住所:渋谷区笹塚1-44-4
電話:03-3465-6875
火曜・木曜・日曜のみ営業
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。来店前にご確認ください。

 
 
 
 
プロフィール
小島 よしお(こじま よしお)
1980年、沖縄県出身。早稲田大学在学中にコントグループ「WAGE」でデビュー。2006年より、ピン芸人として活動する。2007年に「そんなの関係ねぇ!」で大ブレーク。2014年にキッズコーディネーショントレーナーの資格を取得。2016年に初のキッズアルバム『よしおのうた』をリリース。YouTubeの『小島よしおのおっぱっぴーチャンネル』では、おっぱっぴー小学校の小島よしお先生として、子どもたちが楽しく勉強に取り組めるような動画を投稿して話題になる。「時計のよみかた」をはじめとする時計シリーズの動画は計100万回再生を突破。年間100本以上の子ども向け単独ライブを行い、“日本一子どもに人気のお笑い芸人”として活躍の幅を広げている。絵本『ぱちょ~ん』『べろべろぶりぶり』(ワニブックス刊)が大好評発売中! 『小島よしおのとけいドリル』(同)、『おっぱっぴー小学校 算数ドリル』(KADOKAWA)など子ども向けの著書も多数。