初回から衝撃エピソードの連続だった『ぱいはわラジオ』

――今はお互い仲良しと言っていいと思うんですけど、恋汐さんは普段から表に出るときと同じ感じなんですか?

でか美 まったく変わらないですね。私、汐りんに「こういうことがあって、すごい嫌だったんですよ」みたいな愚痴を言うことも多いんですけど、汐りんがそういう話をすることは、そんなにないんです。それでも、たまーに愚痴っぽいことを私に言ってくれることがあるんですけど「それでね、しお、こう思ったなの」「なんとかなんだけど、どう思いまる?」って、怒っていても「汐りん語」のままなんですよ(笑)。キレててもこのままなんだっていうのは、とても印象深かったです。

恋汐 はわー。

でか美 私はいつも「汐りんはこのままの人なんだと身を持って証明したい」と言ってるんですけど、本当に24時間そうだよっていうのは、みなさんに伝えたいですね。

恋汐 疑ってくる人いまるからな。

――そんなエピソードも『ぱいはわラジオ』の第1回で話してましたよね。小学生時代の恋汐さんは、語尾に「ほに」をつけていたって。

でか美 そうそう。「かにほに星」出身で(笑)。

恋汐 なんか謎の設定みたいなのがあって、それで小さい頃は「かにちゃん」って呼ばれてて。今は設定とかではなくて自然に出ているんですけど、当時はちょっとヤバい子だったと思いまる(笑)。

でか美 これは番組でも言ったんですけど、その「かにほに星」の話を聞いて、私も小さい頃に、自分の1学年下に「私はみんなのアイドル」と言ってる女の子がいたことを思い出したんですよ。その子はドルフィンキックっていう必殺技を持っていて、正直めちゃめちゃ浮いていたんですけど、私はその子のことをすごい好きで、ずっとドルフィンキックされたいと思っていたんです。だから、そういう自分の世界を持っている子に対する興味というか、尊敬の眼差しみたいなものが、私は私で小さいときから変わらずにあったんですよね。それが、こんなに身近なところに、より完成度の高い人がいて、そりゃ好きになるよなって。

――「かにほに星」の話も衝撃でしたけど、小学生の恋汐さんは廊下を側転しながら移動していたっていう話がいちばんおもしろかったです(笑)。

でか美 そう! マジで頭おかしい!

恋汐 移動手段=側転なのヤバい。

でか美 しかも「かにほに星」なのに横歩きじゃないんだって(笑)。汐りんって、基本フィジカルが強いところもいいんですよ。こんなにかわいいのに、めちゃめちゃ身体能力が高い。

――この話だけでも、第1回を聞く価値はあったなと思いました。

でか美 全部アーカイブも残っているので、ぜひ聞いてほしいですね。ものすごい時間かかると思いますけど。

恋汐 5年分、全部聞くのはしゅごいね。

――その5年のなかで、いちばんの思い出は?

でか美 うれしかったのは『ぱいはわラジオ』をきっかけに好きになってくれて、イベントとかに会いに来てくれたハガキ職人の顔を知る瞬間。

恋汐 それはいちばんうれしいなの!

でか美 「そんな顔してたんかい!」みたいな(笑)。やっぱり会える瞬間はすごくうれしいですね。

恋汐 最近バンもん!のツアーをやってるんですけど、『ぱいはわラジオ』でバンもん!のことを知って、初めてライブに来ましたっていうリスナーさんもいて。そこまで動かす原動力になるんだっていうのが、すごくうれしかったです。

でか美 リスナーがお悩み相談とか、自分の人生のことを番組に送ってくれるんですけど、5年もやっていると、始まった頃に産まれたリスナーのお子さんが、もう5歳とかになるわけじゃないですか。そうすると自分も親戚のおばちゃんみたいな気持ちになるんですよ。

恋汐 たちかに。もう反抗期とかね。

でか美 あの仕事に悩んでいた人は、結局転職したんだとか。そういう距離の近さみたいなものは、やっぱりラジオの“お便り”があるからだなと思って。普通のファンの人と、ぱいはわリスナーの人では、ちょっと違う距離の縮み方があるというか。それはすごい貴重だなと思いますね。

恋汐 そうかも。『ぱいはわラジオ』は、しおが発信しているコンテンツのなかで、どのコンテンツよりも自由度が高いし、本当に他愛ない話をしているんです。しおは日常を発信することが少ないんですけど、そのなかでもいちばん汐りんっていう存在を身近に感じられるコンテンツだと思うから、それも心の距離が近くなる要因なのかなって思いまる。

▲撮影現場でも仲良しの二人