“泊まるだけ”ではなく“住みたくなる”ホテル

そして、翌朝。PREMIUMでは、もつ鍋がスペシャルメニューだったが、こちらでは同じく博多名物の「水炊き」が、ご当地一品料理として用意されている。

ここまでくると、もう好みの問題になってくるので、どっちがどうとは言えないけれども、緊急事態宣言中に博多に行って、夜は早々とホテルに入っているのに「しっかりともつ鍋も水炊きも味わえた」というのはポイントが高すぎる。

ちなみにレストランエリアはPREMIUMよりもこちらのほうがやや広く感じられ、朝食を摂る環境としてはかなり快適だった。

▲食べ放題だからといっていっさい手抜きなし。本場の水炊きを味わえるのだ

3日目は想定外に仕事が早く終わり、夕方にはホテルに戻ってこれた。じつはホテルの近くにお気に入りのラーメン店『一双』がある。

駅前にある本店にはいつも行列ができていて、筆者も1時間ぐらい並んだ経験が。ホテル近くの祇園店はそこまで混まないと聞いていたので、仕事が早く終わったら行こうと考えていたのだが、早い時間帯だったから並びゼロでクリーミーな豚骨ラーメンを食すことができた。満足、満腹。

まだ街が賑わっている時間なので、もう少し博多を楽しんでもよかったのだが、出張も3日目となると洗濯もしたくなる。3泊4日なら4日分の着替えを持ってくれば済む話なのだが、ちょっとでも荷物は小さくしたいし、ドーミーインに泊まるとわかっているから、現地で洗濯すればいい、となってくる。

こちらのホテルでは大浴場の中に洗濯機と乾燥機が設置されていて、洗濯機は無料で使用できる(乾燥機は20分100円)。大浴場に入る前に洗濯機を回し、洗濯が終わるタイミングまでゆっくり入浴。ちなみに夜の時間帯だと、湯上りにアイスが食べられるうれしいサービスつきだ。

▲着替えの準備をミニマムにしてくれる中長期出張の頼もしいミカタだ。

風呂から出て、洗濯物を乾燥機に入れたら、ラウンジに移動。ここで乾燥が終わるまでマッサージチェアで体をほぐし、再び大浴場に戻って、乾燥機から洗濯物をピックアップしたら、もう一度、大浴場へ……まったく時間に無駄がないのである。

明日は、また朝早くから仕事をして、そのまま飛行機で帰京する。その前に極限まで体をラクにしておきたかったので、街に出るよりホテルライフを優先した。これもまたコロナ禍ならではの出張先での過ごしかた、である。

10月に入り、緊急事態宣言が解除され、出張に行く機会が増えたビジネスマンも多いかと思う。夜の街も賑わいも取り戻しつつあるが「ホテルで快適に過ごす」「ホテルに住む」という2021年ならではの選択肢も考えてみてはいかがだろうか? 

▲天然温泉 御笠の湯 ドーミーイン博多祇園

▲「ドーミーイン博多祇園」ホームページ