とにかく「過酷だった」セカンドシーズン

――セカンドシーズン、視聴者としてはさらに怖くなった印象ですが、落合さんご自身は、どんな感触でしたか? あらためて振り返っていただければと思います。

落合 たとえば、ブラックハウスに行く道中、本当にすごい傾斜を上っていかなきゃいけないとか、とにかく肉体的にもハードというか、過酷でしたよね。で、これまでの撮影のなかで一番かというくらい、本気で嫌だと思ったのがロシア村〔注:呪われた廃テーマパークで水没した地下室を探せ! 最期のスポットでかつてない恐怖に遭遇する!! ロシア村〕の水没した地下……。

▲過酷なシーンを思い出す落合さん

もう、どこまで深さがあるかわからないですし、濁りすぎて見えないから、何が落ちているかもわからない。とにかく「コケたら終わる!」っていうプレッシャーがすごかった(笑)。しかもあの時、カメラか照明のバッテリーが切れかかっていたので、急がなきゃいけなかったんですけど、もちろん走れないですしね。

――あれは、病気になりそうなほどの汚さでしたよね……。

落合 たぶん、飲んだらただじゃ済まないですよ! 一応、胴付きの長靴も履いていましたけど、ゴムが薄いんで、足の感覚はあるんですね。で、結構ごつごつしていて、いろいろなモノが落ちているのがわかるんです。あれはキツかった(涙)。奥の部屋では本当にパニックに陥ったんですけど、暴れたら、それはそれで終わりなのでこらえつつ。胴付き長靴を脱ぐときも、なるべく触れないように気をつけながら脱いで……セカンドシーズンは、あそこが一番キツかったかもしれません。

▲ロシア村の地下にて

――一方で、みなさん「遠征が多くて楽しかった」と座談会〔注:書籍収録「セカンドシーズンお疲れ様! スペシャル座談会」〕でおっしゃっていましたけど、どこが一番楽しかったですか?

落合 ホテル皇邸の回〔注:閉鎖された廃ホテルに突入! 幽霊が出るヤバい部屋で三人同時実証実験スペシャル! ホテル皇邸〕で行った、ひろめ市場。あそこは本当にいい撮影だったというか「いいところに来たな」という印象でしたね。屋台のような店がたくさんあって、刺身とか、おいしい水産物がたくさんあって、お酒を飲んで……。むちゃくちゃ楽しかったので、プライベートでも行きたいくらいです。

――前回のインタビュー時に、イノシシに遭遇したといった“裏話”を話していただいたんですが、セカンドシーズンの「ここだけの裏話」はありますか?

落合 移動中の車内でみんながグミをすごく食べていましたね。コンビニに寄ると、まーくん、皆口くん、しょうちゃんは必ずグミを買うんですよ。しかも1種類とかじゃなく、5種類くらい。しょうちゃんとかは爆買いしていて、車内で交換しながら食べて……。ゾゾゾが寄ったコンビニは、グミの売り上げが増えていると思います(笑)。

▲ここだけの裏話をする落合さん

――移動中の楽しみなんですね。

落合 あとはそうそう、取り残された廃屋の20カ所行脚〔注:関西の最恐心霊スポット20カ所行脚!〕の途中で皆口くんが豪快にコケて、リュックのなかのパソコンが壊れたんですよ! で、めちゃくちゃテンション下がっていましたね(笑)。「最悪だ。これ、アップルケアで直せるかな……アップルケアで直せるかな……」と、ずっと車中でそればっかり言っていて。とりあえずデータは無事だったみたいなんですけど、あれは、面白かったです(笑)。