多方面で活躍する大人気お笑い芸人EXITが、街を元気にする全国活性化ツアーを開催。そのツアーにNewsCrunchが完全密着しました! 今回は、香川県の東端に位置する東かがわ市をぶちアゲ! 開演前にマルシェに現れた二人、地元の皆さんとの触れ合いは盛り上がり、あっという間に開演時間となった。

恒例の『方言男子』コーナーでEXITが香川弁を披露

15時30分なり、本日もライブがスタートした。

まんぷくユナイテッドやマリーマリーなど、EXITとゆかり深い面々が出演するオープニングVTRに続いて、ライブは『PEN PEN PEN』でスタート。EXITの二人はコラボ・アイテム「児島デニム」の衣装で登場した。

兼近が歌のあとの挨拶で「お笑いライブ初めての人いる?」と聞くと半分くらいの人が挙手。そこへすかさず「普通、お笑いライブは歌からは始まりません」と、EXITのライブの特異性を自ら解説。まずは客席と拍手の練習を通して触れ合いながら、1本目のネタ『雪』にスムーズに移行した。

このネタは、以前からやっていた『どんぐりころころ』の発展形で、童謡の『雪』をりんたろー。が歌うと全然別の歌になってしまう、というもの。りんたろー。がバラードシンガー並みの熱唱をするたびに、客席に笑いの波が起こる。

業を煮やした兼近が代わりに歌い始めると、今度はりんたろー。がそれにツッコむという攻守交代を見せる。ボケとツッコミが入れ替わる柔軟性と、二人の質の違うボケが楽しめる、地肩の強いEXITならではのネタである。

▲コラボアイテムの「児島デニム」を着て登場した二人

恒例『方言男子(=EXITの二人が地元の言葉でキュンキュンするセリフを言うコーナー)』は、りんたろー。が「オレンジパーク行こか。手が黄色うなるまでミカン食べたいな」と、近くのミカン狩りが楽しめる果樹園に触れた。あとで聞いたら「地元の人はあまり行かない」そうだが、りんたろー。さんに誘われたら話は別ですよね。

一方の兼近は「うどんとジュース、うどんのほうが安いってどなんこと? まあ、うどんも飲み物じゃけん、一緒か」。――確かに、高松空港からここまで本当に多くのうどん屋を見たし、タクシーの運転手さんの開口一番も「うどんは食べましたか?」だった。

この会場でも数種類のうどんが販売されていて、あまりにもうどんの圧が強いので、会う人会う人に「そんなにみんなうどん食べるんですか?」と聞いたのだが、地元の人はみんな「食べますよ。3食うどんのときもあります」と答えたうえに「それがなにか?」的なニュアンスを伴っていたので心底驚いてしまった。

ちなみに、何人かに「香川にも蕎麦派はいるんですかね?」と聞いたら、みんな「それは好き好きやけん、いるでしょうね。私はうどん派やけどね」と、判で押したような答えが返ってきて、蕎麦派に出会うことはなかったのだった。香川県、だてに「うどん県」を名乗っていないのである。

オチ忘れを指摘された兼近がりんたろー。に仕掛ける

漫才2本目の『高齢化社会』で、兼近が演じる「としお」爺さんとりんたろー。演じる「ちよ」婆さんのやりとりが大ウケしたあとは、企画VTRの『健康ドリンク大喜利』。キツめの健康ドリンクを飲んだあとに大喜利のお題に答える、というシンプルなルールなのだが、いかんせんドリンクのクセが強いため、そう簡単ではない。

「私立チャラチャラ高校、その驚きの校則は?」というようなお題に「クエン酸」や「センブリ茶」を飲んだあとに答えていくのだが、見ものは回答よりも二人のリアクション。とりわけ、りんたろー。が悶絶する様子には子どもたちがゲラゲラ笑っていた。

▲EXITの二人が老人に扮して大ウケだった漫才『高齢化社会』

漫才3本目『眠れない夜』のラストでは、オチを忘れそうになった兼近にりんたろー。が「今、一瞬忘れてたろ?」とツッコむと、兼近が「忘れてないっ!」とムキになって反撃。いじられた仕返しなのか、兼近は最後のオチにつながる謎かけを、いつもならキレイに落とすところを、なんと言葉を次いで終わらないように仕向ける。

りんたろー。は「終わりじゃないの!?」と焦りながらも、自分のフリを自分できっちり回収して落とした。こういう予想外の応酬があるのもライブならではのことで、仕掛ける兼近はなぜか異常に楽しそうだ。好きな子に意地悪しちゃうような心理なのかも……!?

▲アドリブもまじえた漫才は、時に兼近のSっ気が炸裂