多方面で活躍する大人気お笑い芸人EXITが、街を元気にする全国活性化ツアーを開催。そのツアーにNewsCrunchが完全密着しました! 今回は『男はつらいよ』の撮影地にも選ばれていた鹿児島県南さつま市をぶちアゲ! 会場のロビーには「EXITさんへのメッセージ」として、地元の小学校に通う子どもたちからの絵がたくさん飾られていた。
ビミョーな反応の『方言男子』が良いアクセントに
開演時刻の15時30分になった。
この日のライブは9月15日に発売されたミニアルバム『GENESIS』収録のナンバー『PEN PEN PEN』でスタート。本ツアーではオープニングは『なぁ人類』、もしくは『SUPER STAR』だったので、この曲で始めるのは初めてのことだったが、威勢の良い曲調は会場の熱気を一気に上げるのに絶大な効果を発揮する。
冒頭のトークで、兼近が客席に「お笑いを初めて見る人ー?」と聞くと、8割くらいの人が挙手。りんたろー。がそれを受けて「初めてのお笑いがEXIT……最初は中川家さんとかのほうがわかりやすかったですね(笑)」と言う。
いやいや、漫才あり、歌あり、トークあり、企画コーナーありの多面的エンターテインメントを楽しむことができるEXITが初めてって、めちゃくちゃラッキーな人たちだと思うけど。
漫才1本目の『どんぐりころころ』は、会場にちびっこが多いため、兼近の「一緒に歌おう!」に応えるかたちで子どもたちの可愛い歌声が聞こえてきて最高。みんな素直でいいお客さんです。
恒例の『方言男子』は、りんたろー。が「将来、何になるのって?」「公務員(こうむいーん)」と、鹿児島公務員専修学校のCMをなぞった内容(「こうむいーん」のアクセントがちょっと変わっている)。続く告白パートは「おはんのことがわっせ好きだがよ(君のことがすごく好きだよ)」。一方の兼近が「おはんのことが好いちょっど(あなたのことが好きです)」。
客席は大ウケとはいかなかったけど、かといってスベっていたわけでもないという、そんなビミョーな反応。
それを受けてりんたろー。は「このコーナー、なんで毎回スベるのかな……」と不思議がっていたが、そのおかげで地元のお客さんに「本当の言い方」を聞いて交流ができるし、結果、和やかな雰囲気にもなるので大成功の企画だと思う。私はツアーを通してこのコーナーが好きだった。
兼近がピンマイクをつけるのを忘れて出てくる、というアクシデントを経ての漫才2本目は『高齢化社会』。兼近演じるトシオじいちゃんのボケっぷりが小学生にストライク。ケラケラという屈託のない声に心癒される。
コンビネーション風船運びに子どもたちが大笑い
VTR企画『瞑想活性化』に続く漫才3本目は『近代五種』。このネタは、りんたろー。がボケで兼近がツッコミという、いつもとは異なるテイストのネタ。もともとはオリンピック前によくやっていたものだが、開催後となった今は、開会式で話題になったピクトグラムもネタに交えながら内容をアップデートしている。多忙な中でも常に漫才と真摯に向き合い、より良いものへと変化させていこうとする二人の姿勢には恐れ入る。
そして今日の企画コーナーは、二人で協力して制限時間内に規定数以上の数の風船を箱に入れる『コンビネーション風船運び』。
サッカーが得意のりんたろー。がリフティングの要領で風船を上げ、兼近にパスしようとするのだが、兼近はソロプレイに夢中でりんたろー。には目もくれない。りんたろー。は「かねち !かねち !」と何度も大きな声で叫びながらコンビでのプレイを促し(真面目なので“コンビネーション”を遵守)、二人は風船を顔で挟んだり胴で挟んだりと奮闘し、その様子を見て子どもたちがゲラゲラ笑っている様子が可愛くて最高だった。
結果は9個入って一発でクリア! 20名の観客にツアー限定のオリジナル・ステッカーがプレゼントされることになった。