激変レベルで成長を続けるB.O.L.Tから目が離せない!

本編が終わり、メンバーがステージから消えた。

普通であれば、ちょっとした静寂が会場を覆い、ちょっと間をおいてからアンコールを促す手拍子が発生するものだが、この日はメンバーがハケるタイミングで、そのときに流れていたBGMに合わせて早くも大きな手拍子が沸き起こる。それはBGMが消えても終わらず、メンバーが再登場するまで一瞬たりとも途絶えなかった。まさにファンと創るノンストップのショータイム! 

そして、アンコールは1stアルバム『POP』の収録曲のメドレーからスタート。このメドレーも10分を超える長尺なので、アンコールも贅沢なボリュームで味わえることが早くも確定。3年間の楽曲がてんこ盛り&来月リリースのEPの収録曲を全部、のあとにアンコールでの長尺メドレー。これで満足しないはずがない。B.O.L.Tのライブは基本ハズレなしなのだが、今回は特に満足度が高かった。

▲表現力に磨きがかかる白浜あや

しかも、ツアー初日と比べての成長度がすごい。本当にB.O.L.Tは、いま見ておくべきアイドルであり、しばらく見続けていけば確実に、その成長ぶりが楽しめる存在である。はじめるなら、本当に今、この瞬間だと思う。

それぐらい急速に、白浜あや&青山菜花の中学生コンビが激変レベルで成長しているし、それによってグループの形が見るたびに変わってきているようにすら思える。それが4月、5月、そして7月と首都圏での公演を追ってみての率直な感想、である。

おもえば3年間のうち、前半はコロナ禍で何もできない日々が長く続いた。それを考えたら、2周年から3周年までの1年間がB.O.L.Tにとって最高にハッピーで、とてつもなく充実していた濃密な日々だったことは間違いない。

2周年ライブでは高井千帆がしんみりと語り、その言葉を聞いた内藤るなが大粒の涙を流す、という一幕もあった。あの頃は活動できること、ライブができること、もうそれだけで幸せというのがコロナ禍でのリアルだった。そういう時期を乗り越えて、B.O.L.Tはこの日、4年目に突入した。

▲笑顔で観客席を見つめる高井千帆

気がつけばアンコールが終わる頃には、もう開演から2時間を迎えようとしていた。2022年、もっとも短く感じた2時間といっても過言ではない。これで会場の外に出たら雨がすっかり止んでいたらドラマティックだな、と思ったりもしたのだが、さすがにそんなに都合のいい展開にはならない……と思っていたら、最寄りの駅にたどり着くころには、もう傘がいらないぐらいになっていてびっくり。

勢いに乗っているグループでは、こういうことが多々、起きる。B.O.L.Tの物語はさらなる面白い局面を迎えそうな予感でいっぱいだ。

▲彼女たちが紡ぐ4年目の物語に注目だ

※NewsCrunchでは、8月10日の1stEP『Weather』のリリースを記念して、B.O.L.Tのインタビュー企画の掲載が決定! まずは白浜あや&青山菜花が、がっつり語る急成長の裏にある「理由」を8月上旬公開予定。そう、2人が変わって見えたのには、ちゃんとした理由があったのです。さて、2人は自分の言葉でそれを伝えることができたのか? 乞うご期待!