多忙な中でも見つけた大事な自分の強み
――いろんなことに興味を持ち始める年頃だと思いますが、その頃ハマったこととかはありますか?
井上 いちばん大きいのはボイスパーカッションですね。結構自分の中で苦戦したところでもあるんですけど、逆にすごく強みになったのかなって思います。グループとしてはアカペラを始めたことで、すごくチームワークが良くなったんですね。ダンスのリハの倍くらいしっかり練習の時間をとっていたので、できないところがあったら皆で話し合って直したり、先生からアドバイスを頂いたりして。
――すごく真剣に取り組んでいたんですね。自主練とかもやっていたんですか?
井上 家でも練習してましたし、ボイスパーカッションだけのトレーニングも受けさせて頂いて。そこで周りの方に「これできたらカッコいいよ」って言われて、「そうだよな」って思って。私はできたときのことを予め考えてから、“これカッコいいからやってみよう!”みたいな思考の脳なんです。
――変わってますね……! それは他のことに関してもそういう考え方なんですか?
井上 そうですね。夢に辿り着くまでの目標が何個も自分の中でできていて、それが細かいからこそ1つずつ乗り越えていく達成感もすごいんです。
――そこまできちんと目標値を設定できるのはすごいです! ボイパはゼロからのスタートなわけで、もちろん最初からできたわけではないんですよね?
井上 そうです、そうです。興味だけで始めて。きっかけはこぶしのディレクターさんとお話をさせて頂いたときに、アカペラをやろうっていう話になって。どうせならボイスパーカッションもあっていいんじゃないか、みたいな流れだったんですね。
――その担当がたまたまれいれいになった、と。
井上 ちょうどそのとき、私がボイスパーカッションのやり方動画みたいなのを見てて。本当に偶然なんですけど。そうしたら「じゃあ、井上やってみるか!」って。やりたいなって思っていたけど、ここまで本格的に取り組むことになるとは思ってなかったです。
――入口は割りとライトだったけど、段々のめり込んでいった形ですね。
井上 ボイパを始めて1年たたないくらいのときに「もうちょっと本格的にやりたい?」ってスタッフさんから聞かれて「やりたいです」って答えたら、ヒューマンビートボックスのトレーニングも入れてくれたりして。そこからすごく上達したなっていう実感があります。
――ボイパとヒューマンビートボックス、2つの特技を得られたわけですね。
井上 強みです、本当に! 5月の単独ホールコンサートで披露して、それが結構好評だったのでまた皆さんに見てもらえたらいいなって思ってます。
[プロフィール]
井上玲音(いのうえれい)
2001年7月17日生まれ。東京都出身。血液型=O型。ニックネーム=れいれい。2015年こぶしファクトリー結成。同年9月に『ドスコイ!ケンキョにダイタン』でメジャーデビュー。ラストシングル『青春の花/スタートライン』が3月4日に発売。コンサート『こぶしファクトリー ライブ2020 ~The Final Ring!~』が3月30日TOKYO DOME CITY HALLにて開催。全国の映画館にてライブビューイングも決定している。