山本美月似の美女が一人旅で・・・
20代のOLさん。細身で色白、顔立ちのとても綺麗な方。芸能人でいうと山本美月さんに似ている、スタイルの良い美人な女性。
彼女の一番の趣味は旅行。コロナ禍になる前は、国内外問わずよく行っていたけど、最近は国内のみになってしまった。基本的に平日は仕事で、休みは暦通り。そのため、土日を利用して旅行の予定を立てているとのこと。
若い女性の旅行というと、恋人や仲の良い友人を誘って、というのをイメージするかもしれないが、彼女の場合は違う。
彼女は、一人旅が好きなのだ。
同行者が居ないほうが気も使わないですむし、旅行のタイムスケジュールも、急に変更したり行き当たりばったりなど、気の向くままに動けるので気楽なのだそう。
そんな気ままな一人旅。気分によっては毎週のように行くこともある。
とは言っても普通の会社員。お財布事情もあって、毎回毎回、観光用の良いホテルというわけではなく、むしろ安いホテルやビジネスホテルを利用することが多いらしい。
さて、そんな彼女が、とあるリーズナブルなビジネスホテルに泊まったときの話。
フロントで受付を済ませ、エレベーターに乗ると、部屋のあるフロアへ上がった。
エレベーターのドアが開くと、目の前はスッと伸びる中廊下になっていて、その廊下の両側の壁にはズラリとドアが並ぶ。
もらったルームキーに書いてある番号の部屋を見つけた。ドアを開けると、まずは小さな通路と、その奥に4畳程度のスペースがある。そこにはベッドやデスク。入ってすぐの小さな通路の側面にはドアがあり、そこを開けるとユニットバスになっていた。いわゆる、よくあるビジネスホテルの間取りだ。
到着すると、お風呂で半身浴をすることにした。浴槽にお湯を浅めに溜め、お腹から下がお湯に浸かった状態で30分。
この30分をどう過ごすか。湿気はあるものの、よくスマホを持ち込んだり、本を読んだり。今回はタブレットで漫画を読んでいた。
ユニットバスのドアは開けっぱなしにして、部屋の中でついてるテレビの音も聞きながら過ごしていた。
閉まっていたはずのドアが開いた!?
すると、その部屋の入口のほうから、
〈ガチャッ〉
と音が鳴った気がした。それと同時に、気圧の変化というか、空気の流れがブワッと来たことで、
“あれっ!? これ……ドアが開いたんじゃ!?”
と察し、一瞬にしてすごい恐怖を感じた。
“……どうしよう。入り口のドア、勝手にオートロックだと思いこんでいたから、鍵を閉めなかったけど、違ったのか……。そして、誰か入ってきた! 怖い!”
心の中で、どうしようと大慌て。
ユニットバスのドアも開けっぱなしだから、もし誰かが部屋に入ってきたのであれば、あのガチャッという音から1~2秒もあればそこを通るのだ。恐る恐る、半開きになっているユニットバスのドアの隙間のほうに顔をゆっくりと向けると、男が顔半分のぞかせてこっちを見ていた。
“襲われる!”
彼女は驚きすぎて声も出せない。
50歳は超えているであろう男が、そのまま中に入ってきた。歩いて近寄ってくる。湯船のふちに両手をかけて、前のめりになってきた、彼の顔はもう目の前。
すると、男は手を伸ばしてきて、二の腕を両手でグッと掴まれた。そのあと、顔のあたりを触られ、首筋を触られた。