NewsCrunch編集部「エンターテイメンッ！」
ゴールドで縁取りされたジャケットに白いパンツ、往年のアイドルのような衣装をまとい、腰に巻いた２本のスプレーを噴射してスモークのような演出をする芸で、『さんまのお笑い向上委員会』のモニター横などに出演しているヤジマリー。。
普段は、ホクロ占いで知られる宮本和幸とのコンビ「スカチャン」として活動している。そんな彼のこれまでの人生を語ったトークライブ『矢島啓太がヤジマリー。になった日』が、芸人たちのあいだで話題となっているという噂を聞きつけた。
少女漫画のような展開や奇跡のようなありえない出来事の数々に、共演者たちも観客も大爆笑。ライブ終了後、ミキ・亜生はTwitterに「素晴らしかったです。ぜひ配信買って見てください！！ どんどん引き込まれます！！！ ほんまに素晴らしいライブでした！」と投稿。相席スタート・山添は、パーソナリティを務めるラジオ番組『サクラバシ919』にて「めちゃくちゃ面白くてドラマティック」と感服した。
「矢島啓太がヤジマリー。になった日」
— ミキ 亜生 弟 (@mikiasei) October 14, 2022
素晴らしかったです。是非配信買って見てください！！どんどん引き込まれます！！！ほんまに素晴らしいライブでした！ pic.twitter.com/FF8eJjMoSc
そんなに面白い半生、ぜひとも話を聞いてみたい。『ニュースクランチ』ではヤジマリー。本人を直撃。インタビューでは、ライブでは語られなかった新エピソードも多く飛び出した。
活発な少年がのぼり棒から落ちたことで不登校に
――10月14日に東京・ヨシモト∞ホールⅠ開催された『矢島啓太がヤジマリー。になった日』、すごく話題になっていましたね。まず、開催のきっかけを教えていただけますか？
ヤジマリー。 楽屋で芸人仲間との会話のなかで、どういう学生時代を過ごしたかを話したら、「そんな体験、普通の人はしてないですよ？」って驚いていたんです。で、ずっと付いてくれている構成作家が「ライブで話してみませんか？ とにかくボケずに、ありのままを喋ってください」と言われて。
僕的には、なんの面白味もボケもないだろうと思っていたから不安だったんですけど、60分間、今までに起こったことの一部を話したら、ライブに出てくれた芸人も笑ってくれましたし、ライブに出てない芸人からも「配信のチケット買ってみました」って声かけられて。そこで、“あぁ、俺は普通じゃなかったんだ”と実感しました。
――小学生の頃、のぼり棒から落ちて言葉が詰まるようになって以降、学校へあまり行かなくなったそうですね。それまでは活発だったんですか？
ヤジマリー。 そう自負しています。けど、言葉が詰まる……吃音症ですよね。そうなって、国語の授業でクラスメイトに笑われたことをきっかけに、ふさぎ込むようになってしまったんです。それに、当時はだいぶ太っていて、体重は90キロ前後くらいあったんですよ。
学生時代って1軍とか2軍とか、いわゆるスクールカーストってあるじゃないですか。僕、本当に友達がいなくて。勉強にしか興味がない4軍の子たちにも相手にされず、どんどん学校に居場所がなくなってしまったことも大きかったですね。
――家ではどうだったんですか？
ヤジマリー。 父は自衛官だったこともあって、当時は厳しくて。太っていたので、学校へ行かなくなってからは毎朝5時に起こされて、5時半から6時まで父とジョギングしてました。もともと勉強もできなかったので、ジョギング後は1時間、勉強。で、朝ごはんを食べてから、父ちゃんは仕事に行くっていう生活が2年くらい続いたのかな？
しんどかったですけど、それでも学校には行かなかったですね。父ちゃんとは口もあんまり聞かなくて……。のちに聞かされてるんですけど、父ちゃんはちっちゃい頃、両親を亡くしていて、子どもとの接し方があんまりわかってなかったらしいです。
――で、ヤジマリー。さんに厳しくなってしまったと。
ヤジマリー。 そうみたいですね。20歳になって初めて酒を酌み交わしたとき、そのことを聞かされたんです。そこから、父ちゃんへのわだかまりは一切なくなりました。
――学校に行かない日々のなかで、楽しみはなんだったんですか？
ヤジマリー。 ジャニーズJr.です。ちょうどタッキー(滝沢秀明)と(今井)翼くんがジャニーズ事務所に入ってきた頃です。テレビを見てると、僕と同年代の子が踊っていて。母ちゃんに「この子たち、誰？」って聞いたら、「ジャニーズの子たちじゃない？」って言われたんです。
で、ヒマだからジャニーズについて調べて。『水戸黄門』の助さんをやってた人(あおい輝彦)って元ジャニーズの人だとか、ジャニーズ事務所ってこんな前からあるんだとかね。KinKi Kidsさんのことは、なぜかお笑い芸人だと思ってたんですけど、ジャニーズだと知ってからは、よく真似してました。
――入所希望の履歴書は17回送ったそうですね。
ヤジマリー。 当時はそれくらいしか希望がなかったんです。合格者のみ返事が来るらしいんですけど、当時はそういうことも知らないじゃないですか。合格の知らせが電話かファックスで来ると聞いて、母ちゃんに頼み込んでファックスを買ってもらったこともありました。まぁ、活かされることは一度もなかったですけど(笑)。